日本の国際関係論―理論の輸入と独創の間

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日本の国際関係論―理論の輸入と独創の間

  • 大矢根 聡【編】
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  • 勁草書房(2016/12発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 190p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326302536
  • NDC分類 319
  • Cコード C3031

出版社内容情報

どこから来てどこへ行くのか。主要な国際関係理論が日本に「輸入」されるさまを洗い直し、学問輸入の実態、日本での独自性を見出す。日本の国際関係理論は海外の諸理論、特にアメリカからの輸入に依存しており、独自性に乏しいと批判されがちである。しかし本当にそうなのだろうか? 高坂正堯や坂本義和は輸入理論をどう受け止めていたのか? 本書は主要理論の「輸入」の態様をあらためて検討し、そこに見られる葛藤と日本の独自性を再評価し、今後の方向性を展望する。

はじめに



序章 日本の国際関係論──理論の輸入と独創の間[大矢根聡]

 1.1950年の大学にて

 2.国際関係論をめぐる輸入と独創

 3.本書の方法

 4.理論の系譜と各章の焦点



第1章 永久平和論の体系的導入の試み──国際政治学者神川彦松の企図と挫折[森靖夫]

 はじめに

 1.神川彦松とカントの永久平和論

 2.理想と現実のはざまで

 3.生き続ける永久平和論

 4.継承されなかった神川の永久平和論

 おわりに



第2章 日本のE・H・カー──現実主義からの隔たり[西村邦行]

 はじめに

 1.近代との対決

 2.理想主義と現実主義の狭間で

 おわりに



第3章 日本における「モーゲンソーとの対話」──もう一つの高坂・坂本論争[大矢根聡]

 はじめに

 1.モーゲンソーの国際政治理論

 2.モーゲンソー理論の輸入経路

 3.モーゲンソーとの距離感

 4.高坂・坂本論争における「モーゲンソーとの対話」

 おわりに



第4章 トマス・シェリングを読む坂本義和──合理的選択論の選択的導入[石田淳]

 はじめに──行動科学論争の時代の緊張緩和論争

 1.意図のコミュニケーション──シェリングのコミットメント論

 2.軍備管理論と軍備縮小論の架橋──坂本義和のコミットメント論

 おわりに──抑止と安心供与



第5章 国際レジーム論における「平和的変更」の水脈──インフォーマルな制度の摸索から国際規範へ[山田高敬・大矢根聡]

 はじめに

 1.国際レジーム

 2.国際レジーム論と国際制度論

 3.日本における輸入

 4.国際レジームの形成論と国際規範論の射程──『国際政治』掲載論文の分析

 おわりに



第6章 プラットフォームとしてのトランスナショナル概念──人と運動の超国家的・脱国家的研究の場[宮脇昇]

 はじめに

 1.アメリカにおける研究とその転換──相互依存論への編入とその後の衰退

 2.日本における選択的輸入──超国家と脱国家の抱き合わせ

 3.超国家・脱国家の非国家主体

 4.「人」への焦点化──プラットフォームとしてのトランスナショナル概念

 おわりに──日本における受容



第7章 ケネス・ウォルツの日本的受容──見過ごされた「革命」[岡垣知子]

 はじめに

 1.ウォルツの貢献

 2.日本におけるウォルツ理論の受容

 3.ウォルツの遺産

 おわりに



終章 輸入国際関係論の限界[石田淳]

 はじめに──問題の所在

 1.アメリカの国際政治学──経済学者の参入と法学者の不在

 2.分析の手法と課題との乖離──関係改善の安全保障論

 おわりに



事項索引

人名索引

執筆者紹介

大矢根 聡[オオヤネ サトシ]
大矢根 聡(おおやね さとし)
神戸大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学, 博士(政治学)を取得. 金沢大学法学部助教授などを経て, 現在:同志社大学法学部教授(国際関係論). 主著:『コンストラクティヴィズムの国際関係論』(編著, 有斐閣, 2013年), 『国際レジームと日米の外交構想――WTO・APEC・FTAの転換局面』(有斐閣, 2012年)など.

内容説明

欧米の国際関係理論が日本に「輸入」されるさまを見つめ直し、学問輸入の実態、そして日本での独自性をも浮かび上がらせる。

目次

序章 日本の国際関係論―理論の輸入と独創の間
第1章 永久平和論の体系的導入の試み―国際政治学者神川彦松の企図と挫折
第2章 日本のE.H.カー―現実主義からの隔たり
第3章 日本における「モーゲンソーとの対話」―もう一つの高坂・坂本論争
第4章 トマス・シェリングを読む坂本義和―合理的選択論の選択的導入
第5章 国際レジーム論における「平和的変更」の水脈―インフォーマルな制度の模索から国際規範へ
第6章 プラットフォームとしてのトランスナショナル概念―人と運動の超国家的・脱国家的研究の場
第7章 ケネス・ウォルツの日本的受容―見過ごされた「革命」
終章 輸入国際関係論の限界

著者等紹介

大矢根聡[オオヤネサトシ]
神戸大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(政治学)を取得。金沢大学法学部助教授などを経て、同志社大学法学部教授(国際関係論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぽん教授(非実在系)

4
日本国際関係論史という一種の史学史であり、200p未満だが骨太な本。E・H・カーやモーゲンソー、ウォルツの国際システム論やトーマス・シェリングのゲーム理論分析、トランスナショナル・リレーションズなどの当時最新の国際政治理論を、神川彦松や坂本義和、高坂正堯などを中心とする日本の国際関係論の学者がどう読み込んだか、どこに共感しどこに反発したかを丁寧に紐解いていく。出てくる日米の学者共に大家が多く、彼らが対話を試みたように、本書の執筆者も彼らとの対話から学んでいるといえよう。2021/08/23

Tetsuya Noguchi

0
この書の「第7章ケネス・ウォルツの日本的受容」(岡垣知子)は実に示唆に富むリポートであった。国際政治学の体系化に果たしたウォルツの功績が、何故、日本に受け入れられていないのか、見事に分析している。 日本の国際政治学は、どうしても地域研究や歴史学といった学問に引っ張られてしまい、国際政治を全体として体系化し、理論化する土壌がなかなか育たないということが丁寧に説明されている。 国内外の国際関係論(国際政治)の本を読む時に感じていた、不思議な違和感がこのリポートで見事に解消された。2018/03/03

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