出版社内容情報
21世紀の国際秩序を決めるとも言われるアメリカと中国。この二つの大国はどのように協調し、そして対立してきたのか? 本書は、冷戦の時代、アメリカは同盟国からの信頼を保とうとしながらも、同盟国が戦争を起こすことを抑止して国際秩序の安定を維持する、いわば「信頼性と安定の均衡」を追及していたことを示す。
内容説明
二一世紀の国際秩序を決めるとも言われるアメリカと中国。この二つの大国はどのように対立し、また協調してきたのか?ニクソンとキッシンジャーの外交は本当に転換点だったのか?台湾問題にアメリカはどう対処したのか?本書は、アメリカが一九五〇年代から中国との「共存」を模索し、米中が接近したあとも「共存」の試みが未完であり続けている原因を示す最新の研究成果。
目次
第1章 アメリカの中国政策を説明する
第2章 冷戦の波及―一九四八~一九六〇
第3章 強く、独り立ちした中国―一九六一~一九六三
第4章 核開発とベトナム戦争―一九六三~一九六八
第5章 米中和解プロセスの始動と頓挫―一九六九~一九七六
第6章 米中国交正常化と台湾問題の「不完全な決着」―一九七七~一九七八
第7章 抑制と準備―一九六九~一九七九
終章 米中共存の背景と意義
著者等紹介
佐橋亮[サハシリョウ]
イリノイ大学留学を経て、2002年に国際基督教大学教養学部を卒業。2009年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程を修了、博士(法学)を取得。その後、東京大学特任助教、オーストラリア国立大学博士研究員、スタンフォード大学客員准教授などを経て、神奈川大学法学部准教授。専門は国際政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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