内容説明
本書では、方法論の基礎と最先端をかみくだいて説明しながら、より優れた研究をするための新たな方法論を提示する。自分の理論に都合のいい資料しか使わない社会科学者と、狭い研究対象に埋没してしまう歴史家のあいだに横たわるギャップとは?それを解決する歴史分析の理論化とは?専門用語をやさしく解説する「ショート解説」つき。
目次
序章 歴史と理論:古くて新しい緊張関係(歴史学者による社会科学者批判;社会科学者の見解;歴史と理論の断絶にはらむ問題)
第1章 中範囲の理論:イシュー・時間・空間の限定(パターンと個性;「自然主義」と社会科学;社会科学理論の社会への影響;中範囲の理論)
第2章 「説明」とは何か?(「説明」に関する三つの見解;因果関係の解明としての「説明」;統合としての「説明」 ほか)
第3章 帰納/演繹、アブダクション(帰納法とその問題点;社会科学における演繹法の陥穽;アブダクション)
第4章 構造的問いと事例全枚挙(単一事例の問題点;構造化、焦点化された比較の方法;事例全枚挙)
第5章 過程構築から理論化へ(過程追跡という手法;歴史過程の構築;抽象化、比較分析から理論化へ)
終章 さらなる議論を!(本書が論じてきたこと;本書の意義と限界)
著者等紹介
保城広至[ホシロヒロユキ]
1975年生まれ。1999年に筑波大学第一学群社会学類卒業、2007年に東京大学大学院総合文化研究科より博士(学術)を取得。東京大学東洋文化研究所助教などを経て、東京大学社会科学研究所准教授。専門は国際関係論、現代日本外交論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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