歴史から理論を創造する方法―社会科学と歴史学を統合する

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歴史から理論を創造する方法―社会科学と歴史学を統合する

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  • サイズ A5判/ページ数 182p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326302406
  • NDC分類 301.6
  • Cコード C1030

内容説明

本書では、方法論の基礎と最先端をかみくだいて説明しながら、より優れた研究をするための新たな方法論を提示する。自分の理論に都合のいい資料しか使わない社会科学者と、狭い研究対象に埋没してしまう歴史家のあいだに横たわるギャップとは?それを解決する歴史分析の理論化とは?専門用語をやさしく解説する「ショート解説」つき。

目次

序章 歴史と理論:古くて新しい緊張関係(歴史学者による社会科学者批判;社会科学者の見解;歴史と理論の断絶にはらむ問題)
第1章 中範囲の理論:イシュー・時間・空間の限定(パターンと個性;「自然主義」と社会科学;社会科学理論の社会への影響;中範囲の理論)
第2章 「説明」とは何か?(「説明」に関する三つの見解;因果関係の解明としての「説明」;統合としての「説明」 ほか)
第3章 帰納/演繹、アブダクション(帰納法とその問題点;社会科学における演繹法の陥穽;アブダクション)
第4章 構造的問いと事例全枚挙(単一事例の問題点;構造化、焦点化された比較の方法;事例全枚挙)
第5章 過程構築から理論化へ(過程追跡という手法;歴史過程の構築;抽象化、比較分析から理論化へ)
終章 さらなる議論を!(本書が論じてきたこと;本書の意義と限界)

著者等紹介

保城広至[ホシロヒロユキ]
1975年生まれ。1999年に筑波大学第一学群社会学類卒業、2007年に東京大学大学院総合文化研究科より博士(学術)を取得。東京大学東洋文化研究所助教などを経て、東京大学社会科学研究所准教授。専門は国際関係論、現代日本外交論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あんころもち

5
社会科学論文においてとりわけ重視されるのが因果関係。何を以って因果関係が説明されたことになるのかは、社会科学でとりわけホットなトピックであり続けている。本書は、そのような視点から、伝統的なケーススタディ(事例研究)に対して高い要求を掲げるものである。著者は自分の研究を紹介しながら、イシュー・時空・空間で限定された「すべての事例を研究」することを要求する。本書ではダメな例として数多くの「先行研究」を紹介しており、数多くの学者に喧嘩を売る一冊になっている。2016/08/29

八八

4
歴史学、史料から記述して仮説を立証する。社会科学、理論を念頭に置き証拠を収集し立証する。歴史学と社会科学は互いの欠点を指摘して争うか、成果を無視する傾向がある。だが、当然ながら2つの学問成果を用いて論じる事は大変重要である。筆者は歴史学と社会科学の方法の問題を取り上げて、論じ方や仮説の立て方などを1つづつ検証しながら2つを架橋する方法を提示する。本書は歴史学の方法や論じ方などに触れている為、大変参考になる。2019/02/19

Schuhschnabel

3
役に立つ本ではあるが、2つの点で「イタい」という印象を受ける。1つは、学部生でも知っているような科学哲学の基本用語を訳知り顔で歴史学や社会科学に当てはめて、さもいいことを言ったように振舞っているところである。これについては筆者も断りを入れているので大目に見よう。もう一つは、歴史学の目的を社会科学との対比のために事実の発見に限定しているところである。歴史を物語ることそのものに対する価値を正当に評価しなければ両方の利点を生かす方法にはならないだろう。2021/06/01

2
「社会科学と歴史学の統合」とあるが、著者は社会学寄りなので基本的には社会科学の立場から論理展開が進められている。理論を構築するにあたり、恣意的な事例選択の回避は永遠の課題であろう。しかし、本書においてはあまりにもその点に固執し過ぎているような印象を受けた。中範囲理論や事例全枚挙を駆使しても、グレーゾーンに位置するような事例が出てきた場合にそれをどう扱うかは結局研究者自身の判断にかかってくる。一人で方法論を模索するのにも限界があるのではないかと感じた。2019/12/10

Mentyu

2
歴史研究者が陥りやすい個別事例への耽溺と、一方で社会科学系の研究者がやりがちな都合の良い研究成果だけをかいつまんでしまう現象というのは日ごろ自分が抱えていたもやもやを言語化してくれていて良かった。教科書的な構成ということもあり、自分のような学部生にとっては用語や概念の説明をショート解説として時々入れてくれているのは助かる。数理的な部分など理解の及ばない部分もいくつかあったが、今後研究の指針を考えていく上では手元に置いておきたい本だと思った。2016/02/10

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