内容説明
規範は作られ、浸透し、変容・喪失する。規範の計画的・非計画的なありようを「造成学」という視点から紡ぎだす。
目次
1 どのように規範は造成されるのか(遵守のための「造成」―トマス・ホッブズの自然法論を与件として;不介入規範の造成と抵抗―18世紀後期ヨーロッパにおける国際政治思想の一断面;「独立労働生活」の規範化と「科学的」探求―19世紀イギリス知識史の一断面;平等主義規範と文学表現―アメリカ先住民作家による小説『砂丘の庭』(1999)をてがかりに)
2 規範は誰が造成するのか(明治期における沖縄の女性像―実業教育をてがかりに;教育と職場―明治期の女子教育近代化と規範の造成;自治体政策による地域コミュニティの規範造成―伝統的集落における男女共同参画推進の事例から)
3 造成された規範はどのように浸透していくのか(日露戦争の捕虜収容所をめぐる競合規範の間隙;「新生活運動」規範の造成と変遷―新生活運動協会の取り組みを対象として;武器輸出禁止規範の「造成」と「限界」;規範の喪失―インドネシア・アチェ大災害後の分析されなかったデータ)
著者等紹介
重森臣広[シゲモリタミヒロ]
立命館大学政策科学部教授。専門は政治思想
田林葉[タバヤシヨウ]
立命館大学政策科学部教授。専門はアメリカ文学、文化研究
宮脇昇[ミヤワキノボル]
立命館大学政策科学部教授。専門は国際政治、国際公共政策、安全保障政策
苅谷千尋[カリヤチヒロ]
立命館大学政策科学部非常勤講師。専門は政治思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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