熟議の理由―民主主義の政治理論

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熟議の理由―民主主義の政治理論

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  • サイズ A5判/ページ数 200p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784326301744
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C3031

出版社内容情報

過少と過剰の中で不満や冷笑の対象になる民主主義。なのに、なぜ誰もが民主主義者なのか。考えうる民主主義としての熟議民主主義論。

民主主議理論の熟議的転回。リベラル・デモクラシー「勝利」以後の「分断された社会」なればこそ、「なぜ民主主義なのか」と問わねばならない。その核心とは、利益集団間の妥協や多数派支配では決してない。人びとは対話や討議のなかで自らの意見や判断を変化させていく──熟議を通じた合意の形成にこそ、「民主主義の核心」はある。


序論

第1章 なぜ民主主義なのか?

 第1節 「統治能力の危機」論再考
 第2節 再帰的近代化と民主主義の必要性
 第3節 「分断された社会」と「脱社会化」という問題

第2章 現代民主主義理論における分岐

 第1節 熟議民主主義・確実性・理性
 第2節 闘技民主主義・不確実性・情念
 第3節 小括

第3章 接点の模索

 第1節 熟議民主主義における自己批判
 第2節 闘技民主主義における合意の契機
     ──民主主義的シティズンシップ論を中心に

第4章 分岐以後の民主主義モデルへ

 第1節 情念の導入
 第2節 利益の復権
 第3節 選好の変容再考 ──1.「紛争の次元についてのコンセンサス」と二重効用論
 第4節 選好の変容再考 ──2. 結論レベルにおける「異なる理由に基づく同意」の可能性
 第5節 強制と権威の正当化
 第6節 小括──分岐以後の民主主義モデルと残された論点

第5章 熟議民主主義の多層的深化

 第1節 制度的次元
 第2節 非制度的次元

第6章 規範理論と経験的研究との対話可能性

 第1節 事実と価値の分離を超えて?
 第2節 熟議民主主義の経験的研究の展開
 第3節 規範理論における経験的契機
 第4節 「対話可能性」についての考察
 第5節 事実と価値の間の政治学

結論

参考文献
あとがき
人名索引/事項索引

内容説明

利益集団間の妥協や多数派による支配に、ではなく、人びとが対話や討議のなかで、みずからの見解や判断を変化させていくこと=熟議に、「民主主義の核心」をみる。

目次

第1章 なぜ民主主義なのか?
第2章 現代民主主義理論における分岐
第3章 接点の模索
第4章 分岐以後の民主主義モデルへ
第5章 熟議民主主義の多層的深化
第6章 規範理論と経験的研究との対話可能性

著者等紹介

田村哲樹[タムラテツキ]
1970年高知県に生まれる(広島県で育つ)。1999年名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。現在、名古屋大学大学院法学研究科准教授、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

PETE

2
2008年初版刊行の本とはいえ、その時期までの熟議民主主義に関する網羅的な文献紹介・検討として非常に有益な本。今後の課題として指摘されている、民主主義と余暇の関係、労働の搾取と民主主義の困難は次の読書課題になる。 ところで、この本では日本国内の実践についての実証的研究は紹介がないが、それはそういうことなのだろう。2022/08/08

ヌクンダ将軍@鬼畜の所業

1
再帰的近代化の時代における民主主義の規範理論構築を目指した著作。権威の消失により、社会が流動化し、個人が分断されてしまうという「再帰的近代化」が進行する現代においては、民主主義が不可欠であり、特に討論を通じて意見形成をはかる熟議民主主義が重要であると説く。このことを、単に哲学的考察のみならず、社会学といった経験的な知見も参照しながら証明しようと試みる。規範理論だけでなく、経験的な知見も応用することで、学問の領域横断化をはかる筆者の試みには一定の評価を与え得ると思われる。2014/01/16

りなりー

1
なぜ熟議なのか、闘技民主主義との関係、選考や自己利益や情念が熟議ではどう扱われるかなど、かなり盛りだくさんな内容になっている。しかし内容が広がりすぎていて初心者には読みづらい印象。また読み返そう!2012/10/30

Ryueno

1
書名の通り、熟議民主主義がなぜ求められるのか、なぜ熟議民主主義である必要があるのかなどを論じている。普段あまり規範的な本をあまり読まないので、なかなか読み進められずに四苦八苦したが、裏を返せば、それだけ読み応えのある本だった。まだまだ消化不良なので、近いうちに読み直す。2011/04/22

saiikitogohu

0
「熟議民主主義が理性的、合理的合意のによる問題解決を目指すのに対して、他方の闘技民主主義論はそのような理性的、合理的合意の限界ないし問題性を指摘し、むしろ合意に異議を申し立てる紛争に民主主義の可能性を見出そうとする」3「熟議と闘技の補完性」5「討議は合意が形成される過程であると同時に不合意が新たに創出されていく過程でもある。合意を形成きていくことと不合意の在処を顕在化していくことは矛盾しない…意思形成過程そのものにおける不合意に意図的にアテンションを向ける」62021/09/12

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