出版社内容情報
最近、日本における中国への親近感は眼に見えて低下してきている。また中国においても、同じように日本への親近感が低下してきている。ある意味では、国交正常化以来の対中関係がここへ来て根本的な見直し作業を求められているといえよう。こういった過程の中で、相手国に関する基本的な情報、知識の獲得作業は大変重要なものとなる。
本書は、近代化建設、改革・開放の進む中国の構造的変動の基本的な特徴を、従来からの表層面からではなく深層面から描き出すことを目的としている。とりわけ、農村と地方に焦点を絞りその実証的研究の成果を提
目次
序章 地方と農村から見た構造的変容の多面体
第1部 農村における自治の生成と統治
1 覚醒する農民―”農民市民”の誕生
2 農村における民主法制建設―村民委員会を中心に
3 村落統治と村民自治―伝統的権力からのアプローチ
第2部 中央と地方の確執
4 根をはる地方保護主義―知的所有権保護をめぐる実態
5 中央=地方関係をめぐる法と政治
6 地方大都市の制度改革―計画単列都市改革の意義と限界
第3部 変容する農村の経済構造
7 内陸発展途上地域の農業開発―内モンゴル自治区事情
8 貧困農村の現状と展望―寧夏回族自治区山区の分析
9 豊かな農村の労働力流動現象―広東省江門市農家調査
おわりに
索引
内容説明
近代化建設、改革・開放の進む中国の実相を、農村と地方に焦点を絞った実証的研究から正確にとらえる。
目次
第1部 農村における自治の生成と統治(覚醒する農民―“農村市民”の誕生;農村における民主法制建設―村民委員会を中心に;村落統治と村民自治―伝統的権力構造からのアプローチ)
第2部 中央と地方の確執(根をはる地方保護主義―知的所有権保護をめぐる実態;中央=地方関係をめぐる法と政治;地方大都市の制度改革―計画単列都市改革の意義と限界)
第3部 変容する農村の経済構造(内陸発展途上地域の農業開発―内モンゴル自治区事情;貧困農村の現状と展望―寧夏回族自治区山区の分析;豊かな農村の労働力流動現象―広東省江門市農家調査)