政治における合理主義

オークショット，マイケル【著】〈Ｏａｋｅｓｈｏｔｔ，Ｍｉｃｈａｅｌ〉/嶋津 格/森村 進/名和田 是彦/玉木 秀敏/田島 正樹/杉田 秀一/石山 文彦/桂木 隆夫【訳】

勁草書房（1988/09発売）

• サイズ A5判／ページ数 404,／高さ 22X16cm
• 商品コード 9784326300563
• NDC分類 311

出版社内容情報

営み、使用、慣習の中にのみ現れる＜実践知＞の意義を強調し、保守主義の要諦を説く。イギリス現代思想のバックボーンをなす古典の初めての翻訳。

内容説明

営み、使用、慣習の中にのみ現われる“実践知”の意義を強調し、保守主義の要諦を説く。イギリス現代思想のバックボーンをなす古典の初訳。

目次

政治における合理主義
自由の政治経済学
バベルの塔
合理的行動
政治教育
歴史家の営為
保守的であるということ
人類の会話における詩の言葉
ホッブズの著作における道徳的生
大学にふさわしい「政治学」教育について

著者等紹介

オークショット，マイケル［オークショット，マイケル］［Ｏａｋｅｓｈｏｔｔ，Ｍｉｃｈａｅｌ］
１９０１年イギリス・ケント州チェルスフィールド生まれ。ケンブリッジ大学ゴンヴィル・アンド・キーズ・カレッジ卒業。同カレッジのフェローおよび歴史学チューター。第二次世界大戦に従軍後、オックスフォード大学ナフィールド・カレッジを経て、ハロルド・ラスキの後任として１９５１年から１９６９年までＬＳＥ（Ｌｏｎｄｏｎ　Ｓｃｈｏｏｌ　ｏｆ　Ｅｃｏｎｏｍｉｃｓ　ａｎｄ　Ｐｏｌｉｔｉｃａｌ　Ｓｃｉｅｎｃｅ）政治学教授をつとめた。１９９０年、ドーセットのアクトンにて没

嶋津格［シマズイタル］
１９４９年生まれ。千葉大学大学院法務研究科教授

森村進［モリムラススム］
１９５５年生まれ。一橋大学大学院法学研究科教授

名和田是彦［ナワタヨシヒコ］
１９５５年生まれ。法政大学法学部教授

玉木秀敏［タマキヒデトシ］
１９５５年生まれ。大阪学院大学法学部教授

田島正樹［タジママサキ］
１９５０年生まれ。千葉大学文学部教授

杉田秀一［スギタシュウイチ］
１９５６年生まれ

石山文彦［イシヤマフミヒコ］
１９６１年生まれ。大東文化大学法学部教授

桂木隆夫［カツラギタカオ］
１９５１年生まれ。学習院大学法学部教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[鉱物]

実践知について。合理主義に対する方法論的な土俵にまで降りた上での反論として、本質を突いていると思った。

2014/10/21

[しーぽん]

「保守主義とは何か」を示す本です。イギリス思想史において保守主義はフランス革命で示されたラディカルな改革のあり方に対する反動として形成された非常に感覚的な立場です。感覚から生じるものなので、理論化が非常に難しい。この本に限った話ではないですが、イギリスの政治学や哲学の本は経験論が根本にあるので非常に重厚です。読みにくい、わかりにくい、役に立たない。だが、それがいい。

2011/03/22

[Votoms]

オークシヨツトの議論は大變難解ではあるのだが、大凡次のやうに要約する事ができるのではないかと思ふ。人間の日ゝの營み、習慣、それらの實踐的な知識を、理性的で教科書的な技術的な知識とを對比し、前者が後者よりも優位である事を示さうといふものだ。とはいえ、彼は別に慣習や傳統を變化させずに墨守せよ等とは言つていない。寧ろ、變革に對應せざるを得ないからこそ、保守的な態度が有用なのだと言ひたいわけであらう。

2018/07/31