出版社内容情報
会議や雑談のさなかに突如として生じるとりとめのない考えや空想。それがもたらす気分の向上や創造力へのプラスの影響を紹介する。
私たちの脳では、白昼夢や将来の心配、自己雑談といった活動が常に行われている。本書はマインドワンダリングと呼ばれるこの現象を、心理学、神経科学、精神医学、哲学などの広範な文脈の中で探究し、実践的な知識を提供する。マイケル・ガザニガ、カール・フリストンなど、多くの著名な科学者が高い評価を寄せた話題書、待望の邦訳!
【原著】Moshe Bar, Mindwandering: How It Can Improve Your Mood and Boost Your Creativity(Bloomsbury Publishing, 2022)
内容説明
私たちの脳は本質的に活動的であることが明らかになりました。デフォルトモードネットワークとしてつながっているいくつかの脳領域は、白昼夢から絶え間ない独り言、過去の反芻から将来の心配まで、神経科学者がマインドワンダリングと総称するさまざまな不随意の活動を続け、常に地道に活動しています。…さまざまな研究によると、起きている時間の30~47パーセントはマインドワンダリングにとらわれ、大量のエネルギーを消費しているそうです。進化の論理からすれば、何か有益なことがあるに違いありません。(序論より)
目次
常にオンであるということ
思考を結びつける
これからの道のり
始まりは自分から―マインドワンダリングの対象
何かが道をやってくる
未来の記憶―想像上の経験から学ぶということ
目新しさの消失
心の枠組みと、境界線の端
思考、創造性、気分の幅
瞑想、デフォルトの脳、そして私たちの経験の質
没頭して生きるということ
状況に応じて最適化される心
まとめ 注目すべき5つのポイント
付録 研究室から日常生活へ
著者等紹介
バー,モシェ[バー,モシェ] [Bar,Moshe]
南カリフォルニア大学でPh.D.を取得(Psychology,Cognitive Neuroscience Program)。国際的に著名な認知神経科学者であり、その斬新な研究成果は知覚、認知、精神医学の課題の理解に革命的な貢献をもたらした。権威ある21世紀科学イニシアティブ賞(マクドネル財団)、ヘブ賞(国際神経ネットワーク学会)など、多くの賞を受賞している。ハーバード大学医学大学院およびマサチューセッツ総合病院の放射線科、同精神医学科を経て、現在はバル=イラン大学のゴンダ国際能研究センターで、認知神経科学研究室長を務める
横澤一彦[ヨコサワカズヒコ]
東京工業大学大学院総合理工学研究科修了。工学博士(東京工業大学)。ATR視聴覚機構研究所主任研究員、東京大学生産技術研究所客員助教授、南カリフォルニア大学客員研究員、NTT基礎研究所主幹研究員、カリフォルニア大学バークレイ校客員研究員、東京大学大学院人文社会系研究科教授などを経て、筑波学院大学教授、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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