出版社内容情報
身体・人間・教育・芸術・スポーツの哲学について、日独の研究者が縦横に論じる。学問が境界を超えて実践的な力と面白さをもつことを示す。
人間は身体的存在である。人間が行為によって社会(=世界)を構築するのは身体運動による。身振りやリズムが重要な役割を果たすが、その際機能するのが「ハビトゥス」「実践感覚」「ミーメーシス」である。これらの概念について日独の三名の研究者が学問分野を超えて論じた講演を基に、ダイアローグという応答形式で論を展開する。
内容説明
文化を生成する身体感性について、芸術、スポーツ、教育を具体的なトピックとして、日独米三名の哲学者・教育学者が語る。文化と学問分野を超えたダイアローグの実践がここにある!
目次
第1章 身体・運動・世界制作
第2章 “手”の世界制作について
第3章 歴史人間学とは何か
第4章 ミーメーシスの視点からみた教育と暴力
第5章 美学的問題としての「娯楽」
第6章 身体感性論と教育
第7章 スポーツの音声文化性と文字文化性―身体言語と芸術
第8章 日常生活における健康スポーツの今日的意義―社会学的・哲学的視点から
第9章 ニーチェ、フーコー、そしてスポーツにおける英雄主義
第10章 ドイツにおけるスポーツ科学―歴史と展望
著者等紹介
樋口聡[ヒグチサトシ]
筑波大学大学院博士課程修了、教育学博士。現在、広島大学大学院教育学研究科・教授
ゲバウア,グンター[ゲバウア,グンター] [Gebauer,Gunter]
カールスルーエ工科大学、大学教授資格(哲学)。現在、ベルリン自由大学・名誉教授
シュスターマン,リチャード[シュスターマン,リチャード] [Shusterman,Richard]
オックスフォード大学、Ph.D.現在、フロリダ・アトランティック大学人文学部・教授、ドロシー・F・シュミット特別教授、身心文化センター(Center for Body,Mind and Culture)長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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