子どもはテレビをどう見るか―テレビ理解の心理学

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子どもはテレビをどう見るか―テレビ理解の心理学

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  • サイズ B6判/ページ数 207,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326299126
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C3011

出版社内容情報

テレビとは簡単なものであり、誰にでもわかる――私たちにとっては当たり前のこのテレビ理解を、子どもの目を通して捉えなおす。本書は発達心理学の観点から、子どもがテレビの内容を理解する力をどのようにして身につけるのかについて、子どもの観察例、大学生による子ども時代の回想、高齢者の間違い方の事例を使いながら解説する。その中で、子どもが大人とはまったく異なるやり方でテレビを見ていること、テレビ理解が知的な作業であることを紹介する。

はじめに



第1章 テレビと心理学

 第1節 テレビの人間らしさ

 第2節 テレビ研究の歴史

 第3節 大人のテレビ理解



第2章 テレビ視聴とザッピング

 第1節 チャンネルを替えながらテレビを見る

 第2節 放送局はどう対応しているか

 第3節 ザッピングとクレショフ効果

 第4節 虚構と現実の区別とエンドロール

 第5節 私たちにできること



第3章 大人もテレビを間違う時代

 第1節 新しい技術の理解

 第2節 演技や役回りの理解

 第3節 幼児と同じような間違い

 第4節 高齢者独特の間違い



第4章 乳児のテレビ理解

 第1節 乳児のテレビ視聴と視聴習慣の形成

 第2節 テレビと育児環境



第5章 平らなテレビを立体に見る――二次元の三次元変換

 第1節 二次元の世界を三次元に見る

 第2節 三次元の世界で二次元を見る

 第3節 子ども向け番組の中の教育



第6章 コマーシャルと番組の区別

 第1節 コマーシャルと番組の区別の必要性

 第2節 子どものCM理解の発達

 第3節 海外におけるコマーシャル教育

 第4節 なぜ日本はコマーシャル教育をしないのか



第7章 音と映像の組み合わせ――テレビ理解の基本

 第1節 テレビ理解における音と映像の一致

 第2節 国語教育における言葉と話者との一致

 第3節 キャラクターと声の組み合わせ

 第4節 キャラクターとセリフの組み合わせ



第8章 虚構と現実の区別

 第1節 テレビの中の小人

 第2節 交渉可能性の理解



第9章 アニメ『サザエさん』の理解

 第1節 アニメ『サザエさん』

 第2節 幼児の低い理解度

 第3節 『サザエさん』の難しさ

 第4節 子どもの理解を助ける手がかり

 第5節 一九九四年の『サザエさん』と二〇一五年の『サザエさん』

 第6節 『サザエさん』と映像文法



第10章 『ドラえもん』の段落わけの三大道具

 第1節 道具の理解とストーリー

 第2節 段落わけの三大道具



第11章 テレビ理解を支えるシステム5

 第1節 視聴者目線から制作者目線への転換

 第2節 子ども同士の論争

 第3節 学校・保育園・幼稚園の役割

 第4節 番組制作者の役割



おわりに

引用文献

索引

村野井 均[ムラノイ ヒトシ]
村野井 均(むらのい ひとし)
1953年生まれ。1984年, 筑波大学心理学研究科博士課程単位取得満期退学。教育学修士。
弘前学院大学助教授, 福井大学助教授, 同教授を経て, 現在は茨城大学教育学部教授。 2012年度から2015年度まで茨城大学教育学部附属小学校校長を務める。著書に『子どもの発達とテレビ』(2002, かもがわ出版) 等がある。

内容説明

「テレビなんて簡単なもの。誰が見たってわかる」私たちにとっては当たり前のこのテレビ理解を、子どもの目を通して捉えなおす。

目次

第1章 テレビと心理学
第2章 テレビ視聴とザッピング
第3章 大人もテレビを間違う時代
第4章 乳児のテレビ理解
第5章 平らなテレビを立体に見る―二次元の三次元変換
第6章 コマーシャルと番組の区別
第7章 音と映像の組み合わせ―テレビ理解の基本
第8章 虚構と現実の区別
第9章 アニメ『サザエさん』の理解
第10章 『ドラえもん』の段落わけの三大道具
第11章 テレビ理解を支えるシステム

著者等紹介

村野井均[ムラノイヒトシ]
1953年生まれ。1984年、筑波大学心理学研究科博士課程単位取得満期退学。教育学博士。弘前学院大学助教授、福井大学助教授、同教授を経て、茨城大学教育学部教授。2012年度から2015年度まで茨城大学教育学部附属小学校校長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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フェリペさん

0
自分自身もテレビを浴びるように見て育った人間なのだけれど、改めて、幼い子どもをもつ親としてメディアリテラシー教育の必要性について考えさせられた。さらに言えば、録画やネット配信で、好きなときに好きな番組が見られる今の子たち。そもそもザッピングをすることもなくなるかも知れないな、と。2017/10/10

だとじう

0
先輩の言っていた、映像視聴能力、映像文法といったものがいかに大切かがら事例を元にかかれている。教室で番組視聴したときの反応や継続視聴をすることの変化の要因を知ることができた。情報活用能力の一つとして、番組視聴能力、映像読解力といったものも、育成しないといけないかなという気になった。 2018/03/16

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