教育思想双書<br> ブーバー対話論とホリスティック教育―他者・呼びかけ・応答

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教育思想双書
ブーバー対話論とホリスティック教育―他者・呼びかけ・応答

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  • サイズ B6判/ページ数 276,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326298808
  • NDC分類 371.234
  • Cコード C3337

出版社内容情報

ホリスティック教育の課題の「全体性」及び「聖なるもの」と正面から向き合い、それを練り上げ再定義する試み。人間形成における「関係性」を論じる際の基本文献。

ブーバーの対話的全体観は、向かい合う二人ずつの対話的関係の中に、全体性の生起をみる。「対話」を通した「人間形成」を、あえて意志してその責を自らに課すのが「教育」である。<他者>としての被教育者と対話する教育者がいかに<全体としての人間>へと形成されるかという、ブーバーの対話的人間形成論の深淵に迫る思索。

[関連書] 同著者 『ホリスティック教育論』(日本評論社)


はしがき

序 章 ホリスティック教育からブーバーへの問いかけ

第Ⅰ部 「聖なるもの」とブーバーの対話論
     ――他者に応答する対話の深層

第一章 聖なるものへの狭き尾根道
    ――近代合理主義と伝統宗教の狭間で

1 現代の思想状況とブーバーの「狭き尾根道」
2 ホリスティック教育論における「聖なるもの」
3 「〈自己〉実現」論から「魂への配慮」論へ――J・ミラーの場合
4 「知性的な信仰者」とスピリチュアリティ――N・ノディングスの場合
5 他者との対話の聖なる深みへ――M・ブーバーの場合

第二章 出会いと対話の聖なる深み
    ――〈世界〉の語る言葉への応答

1 他者との出会い――現在する〈世界〉の開示
2 出会いから対話へ――沈黙の深みで聴かれる言葉
3 応答する対話――〈間〉に生成する言葉への応答
4 出会いと対話の深層――聖なる言葉への応答

第三章 〈我―汝〉と〈我―それ〉の二重性
   ――人間存在の高貴な悲劇

1 人間の世界への関係の根本的二重性
2 〈我―それ〉関係の定義
3 〈我―汝〉関係の定義
4 二重的関係性の相補的意義

第四章 汝への呼びかけと応答
   ――神秘主義から日常のなかの対話へ

1 宗教性への微妙なスタンス
2 〈我―汝〉関係への批判と「対話」概念
3 神秘主義から「日常のなかの対話」へ
4 語りかけ、応答する対話の聖なる深み

第Ⅱ部 「全体性」とブーバーの人間形成論
      ――〈全体としての人間〉の対話的形成

第五章 全体性への第三の道
      ――個人主義と全体主義、そして対話的全体観

1 一九世紀「生の哲学」に連なる教育学の系譜
2 「全体観の教育」と全体主義
3 全体主義を回避するブーバーの「全体性」
4 第三の立場──「二人ずつ存在」による対話的全体観

第六章 〈全体としての人間〉の対話的実現
     ――他者との間の距離と関わり

1 〈向かい合う二人〉の距離と関わり
2 他者の他者性を介した全体性
3 「間の場」の展開としての対話
4 〈向かい合う二人〉の対話的人間形成論へ

第七章 対話的な援助関係の特質
   ――非対称な応答責任と形成力の確証

1 「自由派」と「強制派」に対するブーバーの異議
2 援助的関係の非対称な現実
3 「受容」から「潜在力の確証」へ
4 人間形成の方向を確証する対話

第八章 対話的人間形成論の要諦
   ――〈世界〉の形成力と教育者の要件

1 形成力を確証する「全体性の感受」
2 人間形成の主体としての〈世界〉
3 出会いへ向けて応答する意志
4 〈世界〉に対する応答的責任の自覚
5 人間形成論としてのブーバー対話論

結 章 ブーバー対話論のホリスティック教育への寄与

あとがき
参考文献

内容説明

教育関係論の基本テキスト!「全体性」と「聖なるもの」に正面から向き合い、ロマン主義を踏み越えてブーバーによる出会いと対話の人間形成論の深層に迫る。

目次

ホリスティック教育からブーバーへの問いかけ
第1部 「聖なるもの」とブーバーの対話論―他者に応答する対話の深層(聖なるものへの狭き尾根道―近代合理主義と伝統宗教の狭間で;出会いと対話の聖なる深み―「世界」の語る言葉への応答;「我‐汝」と「我‐それ」の二重性―人間存在の高貴な悲劇;汝への呼びかけと応答―神秘主義から日常のなかの対話へ)
第2部 「全体性」とブーバーの人間形成論―「全体としての人間」の対話的形成(全体性への第三の道―個人主義と全体主義、そして対話的全体観;「全体としての人間」の対話的実現―他者との間の距離と関わり;対話的な援助関係の特質―非対称な応答責任と形成力の確証;対話的人間形成論の要諦―「世界」の形成力と教育者の要件)
ブーバー対話論のホリスティック教育への寄与

著者等紹介

吉田敦彦[ヨシダアツヒコ]
1960年大阪府に生まれる。1988年京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位認定退学。2006年京都大学論文博士(教育学)。大阪府立大学人間社会学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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昌也

1
ブーバーの対話論は、「ホーリネス(聖性)」を探求する際、それが神秘主義に陥らないための「応答性」の視点を、また、「ホールネス(全体性)」を探求するとき、それが神秘主義に陥らないための「応答性」の視点を、また「ホールネス(全体性)を探求するとき、それが全体主義に転化してしまうことを回避する「他者性」の視点を与えてくれる。さらにその「他者との応答的対話」論は、従来のホリスティック教育論が主題化することの少なかった、教育者と被教育者との間の相互形成的な二者関係に関する理解を深めるのに役立つ。p82021/04/06

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