出版社内容情報
予言がはずれた後、教団はどうなったか。「認知的不協和の理論」を検証する社会心理学の古典に、釈徹宗氏による解説を付した新装版。
本書は予言を教義の中心におく宗教グループの布教活動に関する社会心理学的な実証研究である。著者たちは実際にこのグループに加わってその活動を追いかけ、予言がはずれた後、布教活動はかえって活発化するという逆説的な予測を検証した。私たちの日々の生活にも生じる認知的不協和とそれを解消するときに何が起きるのかを描き出す。
【原著】Festinger, L., Riecken, H. W., & Schachter, S., When Prophecy Fails: An account of a modern group that predicted the destruction of the world(University of Minnesota Press, 1956)
内容説明
大洪水にもならず、救出のためのUFOも来ない…。そのとき、教団はどうなったか。“認知的不協和の理論”を検証する社会心理学の古典、堂々の完訳。釈徹宗氏(宗教学者)の解説を新たに付した新装版。
目次
第一章 成就しなかった予言と失意のメシアたち
第二章 外宇宙からの教えと予言
第三章 地上に言葉を広める
第四章 長い間、指令を待って
第五章 救済のさし迫った四日間
第六章 成就しなかった予言と意気盛んな予言者
第七章 予言のはずれに対するリアクション
第八章 ひとりぼっちで渇ききって
エピローグ
方法論に関する付録
著者等紹介
フェスティンガー,レオン[フェスティンガー,レオン] [Festinger,Leon]
本書執筆当時、スタンフォード大学教授(社会心理学)。1919年生まれ。1989年死去
リーケン,ヘンリー・W.[リーケン,ヘンリーW.] [Riecken,Henry W.]
本書執筆当時、ミネソタ大学准教授(社会学)。1917年生まれ。2012年死去
シャクター,スタンレー[シャクター,スタンレー] [Schachter,Stanley]
本書執筆当時、ミネソタ大学准教授(社会心理学)。1922年生まれ。1960年以降、コロンビア大学教授。1997年死去
水野博介[ミズノヒロスケ]
1950年兵庫県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。1990‐1992年フルブライト客員研究員。現在:埼玉大学名誉教授(コミュニケーション論・社会心理学)
釈徹宗[シャクテッシュウ]
1961年大阪府生まれ。大阪府立大学大学院博士課程修了、博士(学術)。現在:浄土真宗本願寺派如来寺住職、相愛大学学長、同大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。