出版社内容情報
恋愛が生じる心理的なメカニズム、ストーカーやDVといった負の側面、メディアと恋愛の関わりなど、恋愛を科学的に探究する。
恋愛は多くの人が興味を抱く人間関係であり、社会生活における重要な活動として、様々な学問分野において研究されてきた。本書は恋愛という現象を学際的な見地から捉え、各分野からのアカデミックな知見を提供することで、恋愛に関する多様な知識の獲得、多角的な恋愛観の醸成、多彩な恋愛への受容的な態度を形成する。
内容説明
恋愛を心理学・文学・メディアといったアカデミックな視点からとらえる。多角的な恋愛観を醸成し、多彩な恋愛への理解を深める。
目次
第1章 発達心理学からみた恋愛
第2章 ストーカー
第3章 デートDV
第4章 アサーティブな関係
第5章 性的マイノリティの恋愛
第6章 日本の近現代文学と恋愛
第7章 メディアの発達と恋愛手段の変化
第8章 社会心理学から恋愛を考える
著者等紹介
小野寺敦子[オノデラアツコ]
東京都立大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士課程単位取得満期退学。博士(文学)(白百合女子大学)。現在、目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授。専門は発達心理学、家族心理学、人格心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澄川石狩掾
0
各章の内容は興味深かったが、「はじめに」、「総論」なり、「あとがき」なりでこの本のコンセプトや成立に至った経緯などを示してほしかった。本書全体では、「モテない」という問題に触れられていないのが物足りなかった。各論について言えば、「日本の近現代文学と恋愛」では、厨川白村らの恋愛論にも言及するべきだったと思う。「メディアの発達と恋愛手段の変化」では、2020年代隆盛を極めているマッチングアプリへの言及がなく、残念だった。2025/01/31
Kazuhiro Miura
0
現代社会の科目の教科書に採用したい知見が盛り込まれていて読む価値のある本です。2024/06/01