出版社内容情報
学校からドロップアウトする若者に対し、いかに教育を保障するのか。主要国での課題を整理し、教育機会保障の政策の実際を分析する。
欧米や日本、韓国では、現在どのような教育保障政策が行われているのか。各国のセカンドチャンス教育を分析するとともに、こうした代替・補償教育を公教育制度にいかに位置づけるかを検討する。さらには教育行政と福祉行政の連携による教育支援・生活支援の必要性を指摘し、包摂的な教育制度・行政システム構築のための提言を行う。
内容説明
社会格差や貧困が拡大する中、教育から離れる子ども・若者たちに、世界はいかに学びの機会を保障しようとしているのか。欧州、北米、東アジアの早期離学防止政策の展開とそれをめぐる議論、セカンドチャンス教育の実施状況とその意義、課題について明らかにする。
目次
第1部 欧州(EUにおける早期離学者削減政策―セカンドチャンス教育に着目して;フランスにおける早期離学の現状からみた教育制度の構造的課題;英国における就学・就労が困難な若者の支援策 ほか)
第2部 北米(カナダ・アルバータ州における早期離学問題への対応―カルガリー市教育委員会の取り組み;米国における高校中退者への教育機会保障の現状と課題―オルタナティブ・スクールと復学支援センターに注目して)
第3部 韓国・日本(韓国における学業中断防止・学校外青少年支援政策;通信制高校における学習支援の取り組み―公立通信制高校独立校の事例から;少年刑務所と高等学校通信制課程の連携による被収容者に対する修学支援 ほか)
著者等紹介
横井敏郎[ヨコイトシロウ]
北海道大学大学院教育学研究院教授。立命館大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。専門分野:教育行政学、若者支援政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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