出版社内容情報
インターネットへの依存を生じさせるものとは。先行研究で指摘された多様な要因の整理を行い、「逃避」に焦点をあて新たにモデル化。
質的調査・量的調査をもとに、心理的ストレス要因とネット依存傾向をネット逃避が媒介し、その結果として、現実生活における実害が生じていることを指摘する。またネット逃避の抑制のためにストレスへの正しい対処手法を青少年に身につけさせることが、ネット依存問題への非常に有効な予防策となり得ることを示す。
内容説明
インターネットへの依存を生じさせるものとは。計2万6千人の中高生への大規模調査により検証!質的・量的調査により、心理的ストレス要因とネット依存傾向をネット逃避が媒介し、現実生活における実害が生じる構造を検証。情報リテラシーとして、適切なストレス対処スキルの教育を行うことが、ネット依存問題の有効な予防策となり得ることを示す。
目次
第1章 インターネット依存研究のこれまで
第2章 インターネット依存の影響
第3章 インターネット使用の実害
第4章 インターネット依存傾向者の実態
第5章 逃避型ネット使用の現状
第6章 逃避型インターネット依存モデル
第7章 逃避はストレスと依存を結びつけるか
第8章 逃避型ネット使用による依存形成について考える
著者等紹介
大野志郎[オオノシロウ]
東京大学大学院情報学環助教。博士(社会情報学)(東京大学)。2013年、東京大学大学院学際情報学府を満期退学。学習院大学助教、立教女学院短期大学助教を経て、2018年より現職。専門は社会情報学、社会心理学、情報教育・情報行動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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