出版社内容情報
リンゴを見てそれがリンゴとわかる─こうした心の機能をオブジェクト認知という。それは単なる外界の知覚ではなく、記憶、注意、言語といった多様な機能を必要とする、認知システムのきわめて根本的で中心的な働きである。本書はオブジェクト認知を扱う初の包括的書籍として、人が外界と関わるための第一歩を体系的に明らかにする。
内容説明
心の科学的理解へとつながる、6本の「大動脈(AORTAS)」。物体・文字・顔・情景の脳内表象が形成され、身の周りの世界が理解される過程に挑む。
目次
第1章 オブジェクト認知とは何か
第2章 日常物体認知
第3章 情景認知
第4章 文字・単語認知
第5章 顔認知
第6章 表情認知
第7章 オブジェクト認知の神経機構
著者等紹介
新美亮輔[ニイミリョウスケ]
東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(心理学)(東京大学)。理化学研究所研究員、東京大学大学院人文社会系研究科助教などを経て、2016年より新潟大学人文学部准教授
上田彩子[ウエダサヤコ]
日本女子大学大学院人間社会研究科修了。心理学博士(日本女子大学)。東京理科大学非常勤講師などを経て、現在は理研BSI‐トヨタ連携センター研究員
横澤一彦[ヨコサワカズヒコ]
東京工業大学大学院総合理工学研究科修了。工学博士(東京工業大学)。ATR視聴覚機構研究所主任研究員、東京大学生産技術研究所客員助教授、南カリフォルニア大学客員研究員、NTT基礎研究所主幹研究員、カリフォルニア大学バークレイ校客員研究員などを経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Haruki