出版社内容情報
小手先の学校改革論で現代の教育問題を解決できるのだろうか。本事典は、教育の思想史的な再検討をめざして設立された教育思想史学会が、総力を結集し、10年近い歳月をかけた労作である。
フーコー、ハーバーマス、ルーマン等、現代思想をふまえて教育をモダニティとして対象化し、概念の変遷を追いつつ教育の本質的な問題を明示して、歴史的な限界と可能性を展望する。索引が充実したひく事典と、大項目・中項目を多く配し、最新の知見を盛りこんだ読む事典とを兼備し、今日の教育論への確かな足場、研究の基礎資料となろう。