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出版社内容情報
1980年前半,旧西ドイツの特殊教育学は一大転機を迎えた。とりわけ学習障害児教育学にあっては,理論の徹底的見直しを迫られた。その原因を歴史研究の手法で解明する。
【目次】
刊行の序 吉田 久一・津曲 裕次
序
序1 転換期の西ドイツ特殊教育学
―学習障害児学校・学習障害児教育学の問題点
序2 本研究の課題と方法
第Ⅰ部 治療教育学の理論・実践の発達
―狭義化概念を中心として
はじめに 西ドイツ治療教育学理論史研究の問題点
―狭義化分析の不徹底
1 治療教育学理論史研究の問題点と治療教育学体系化の始まり
2 治療教育学理論の発達とその狭義化
3 新型治療教育施設における治療教育学の実践
―広義化の可能性と限界
まとめ 治療教育学理論の発展と狭義化の二面性
第Ⅱ部 学校での学業不振児・精神薄弱児教育
―治療教育学の狭義化解釈の背景
はじめに 西ドイツ学習障害児教育史上
タブー視されてきた補習教育形態
1 補助学校の成立と補助学校連盟の役割
2 民衆学校内での学業不振児・精神薄弱児教育の
選択的可能性(1)
3 民衆学校内での学業不振児・精神薄弱児教育の
選択的可能性(2)
4 補助学校イデオローグによる補助学校像・
補助学校史の作為
まとめ 補習教育形態の挫折と補助学校「発展」の相関性
第Ⅲ部 補助学校教育学としての治療教育学の
狭義化解釈とその普及
はじめに 補助学校教育学の虚構性
1 精神薄弱理論の導入と補助学校
2 補助学校教育学の体系化とその普及
3 補助学校教育学の定着と治療教育学の歪曲化
まとめ 補助学校教育学・学習障害児教育学の
学体系の破綻理由
結
注
参考文献
独文レジュメ
あとがき
事項索引
人名索引
目次
第1部 治療教育学の理論・実践の発達―狭義化概念を中心として(西ドイツ治療教育学理論史研究の問題点;治療教育学理論史研究の問題点と治療教育学体系化の始まり;治療教育学理論の発達とその狭義化;新型治療教育施設における治療教育学の実践―広義化の可能性と限界)
第2部 学校での学業不振児・精神薄弱児教育―治療教育学の狭義化解釈の背景(西ドイツ学習障害児教育史上タブー視されてきた補習教育形態;補助学校の成立と補助学校連盟の役割;民衆学校内での学業不振児・精神薄弱児教育の選択的可能性;補助学校イデオローグによる補助学校像・補助学校史の作為;補助教育形態の挫折と補助学校「発展」の相関性)
第3部 補助学校教育学としての治療教育学の狭義化解釈とその普及(補助学校教育学の虚構性;精神薄弱理論の導入と補助学校;補助学校教育学の体系化とその普及;補助学校教育学の定着と治療教育学の歪曲化;補助学校教育学・学習障害児教育学の学体系の破綻理由)