出版社内容情報
徳川家が築いた巨大都市、江戸から近代国家の首都、東京へ。こうした変化を滔々と超え我々の基盤となってきた精神文化の水脈を探る。
仏教、神道、儒教、キリスト教、イスラーム教などが、多様性と複雑性を保持しながら平和的に共存している湯島神田上野地区。この地域を中心に、人との繋がり方、集まり方、距離感、振る舞い方つまり共存の基盤となる精神文化が、どのような歴史の中で育まれてきたのかを探り、交流や接続が過剰な現代における新しい展望を示す。
内容説明
湯島神田上野地区から日本の精神文化の水脈を探訪する、タイムトラベル江戸東京。
目次
1 社寺会堂の現在・過去・未来―6施設へのインタビュー(神田神社―神田明神;湯島聖堂;東京復活大聖堂教会―ニコライ堂;湯島天満宮―湯島天神;アッサラーム・ファンデーション;東叡山 寛永寺)
2 江戸東京の精神文化―宗教性と変容(仏教の変容と日本の社会;神道における宗教性と変容;ロシア正教と大地性;日本の儒教)
3 鼎談・日本の新しい精神文化へ
著者等紹介
中島隆博[ナカジマタカヒロ]
東京大学東洋文化研究所教授。専門は中国哲学、比較哲学、世界哲学、表象文化論
吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
東京大学大学院情報学環教授。専門は社会学・文化研究
佐藤麻貴[サトウマキ]
東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター、東京大学大学院総合文化研究科附属共生のための国際哲学研究センター兼務特任助教。専門は環境哲学。東京大学大学院総合文化研究科修了、博士(グローバル研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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