出版社内容情報
近代へ向かう19世紀パリでは、人びとはどのように暮らし、行政と向き合い、政治に参加していたのか。豊富な一次史料から描き出す。
19世紀初頭、中世以来の物理的枠組みのなか前近代的な意識や紐帯を色濃く残していたパリは、世紀末には現在の相貌を持つ巨大都市になった。この急激な変化のなかで、人びとはどのように生きていたのか。民衆の言語や宗教、警察組織、市議会選挙の様相や議員のプロフィールなどの分析を通して、近代パリの諸側面を考察する。
内容説明
フランス革命以降ほぼ19世紀を通じて、「大都市」「首都」「政変の舞台」という3つの性格を持ち続けたパリ。そこで人びとはどのように暮らし、行政と向き合い、政治に参加していたのか。豊富な一次史料から描き出す。
目次
第1部 社会と文化(近代フランス都市住民の日常性と共同性;都市における移住者と文化―地方出身者とカトリック教会;都市化とカトリック教会―教区のあり方からみる;パリ民事籍簿復元事業)
第2部 行政と市政(住民と秩序維持―パリ警視庁とその活動;プロソポグラフィと社会史―フランス近現代史研究の事例から;第三共和政期のパリ市議会議員;選挙の一断面―ブーランジスムをめぐる人びと;フランスにおける自治体史―首都パリとその郊外の事例)
著者等紹介
長井伸仁[ナガイノブヒト]
1967年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。博士(歴史学)。専門は西洋史学、フランス近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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