出版社内容情報
プラグマティズムは死なず! 分析哲学とドイツ観念論を経由して、過去から現在に至るプラグマティズムを生き生きと蘇らせる。
ドイツ観念論と英米哲学をプラグマティズムのうちに統合する壮大な構想で注目を集めるブランダム。本書は、揺籃期から現在に至る様々なプラグマティズム観を照応しつつ、自身の哲学を簡明に披瀝した意欲作である。ヘーゲル・リバイバル、言語哲学、心の哲学など広範な分野にまたがるブランダム哲学への手引きとして最良の一冊。
目次
序章 ドイツ観念論からアメリカン・プラグマティズムへ―そして再びドイツ観念論へ(カントとへーゲル;古典的アメリカン・プラグマティズム ほか)
第1章 古典的アメリカン・プラグマティズム―プラグマティストの啓蒙思想とその問題含みの意味論(第二の啓蒙思想;自然と科学についてのふたつのモデル ほか)
第2章 プラグマティズムを分析する―語用論とさまざまなプラグマティズム(語用論と意味論;方法論的プラグマティズム ほか)
第3章 カント的合理論に基づくプラグマティズム―セラーズの経験主義批判におけるプラグマティズム、推論主義、様相(「経験論」における推論主義的でプラグマティズム的な経験主義批判;プラグマティズムと現象主義 ほか)
著者等紹介
ブランダム,ロバート[ブランダム,ロバート] [Brandom,Robert Boyce]
1950年ニューヨーク生まれ。1972年にイェール大学を卒業後、1977年にプリンストン大学にてリチャード・ローティとデイヴィッド・ルイスのもとで哲学の博士号(Ph.D.)を取得。1976年にピッツバーグ大学の哲学科助教授に就任し、1991年に正教授に昇進。現在は同大学の哲学特別教授(Distinguised Professor of Philosophy)を務める。ピッツバーグ学派として知られる分析哲学の一潮流を主導する第一人者であり、英語圏におけるヘーゲル再興の立役者としても知られている
加藤隆文[カトウタカフミ]
1985年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。大阪成蹊大学芸術学部講師
田中凌[タナカリョウ]
1991年静岡生まれ。米国コネチカット大学哲学科Ph.D.課程在籍。同大学M.A.課程修了。京都大学大学院文学研究科博士前期課程修了。修士(文学)。M.A.(Philosophy)
朱喜哲[チュヒチョル]
1985年大阪生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。大阪大学社会技術共創研究センター招へい教員ほか
三木那由他[ミキナユタ]
1985年神奈川生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。大阪大学大学院文学研究科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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