出版社内容情報
英米圏の現代倫理学の展開を追う上で、まずおさえておくべき重要文献を精選して収録。本巻は義務論/カント主義と功利主義を扱う。
カント解釈を越えて、カントよりも徹底した義務論的倫理学の体系の構築を目指すコースガード。道徳的成長という観点を取り入れ、修正版カント主義の立場を示したB・ハーマン。規則功利主義の代表的論者として理論を洗練させたブラント。道徳語の論理的特性から規則功利主義の一種が導かれるとしたヘア。充実した監訳者解説を付す。
内容説明
義務に従う行為や、理性的な熟慮・判断に基づく行為だとする義務論/カント主義と、好ましい帰結をもたらす規則や行為だとする功利主義。それぞれの記念碑的文献を収録。
目次
第1部 義務論、またはカント主義(カントの普遍的法則の方式;性格のための余地を設ける)
第2部 功利主義(理想的規則功利主義(『善と正の理論』より抜粋)
倫理学理論と功利主義)
著者等紹介
大庭健[オオバタケシ]
専修大学名誉教授。2018年没。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専門は倫理学・分析哲学
古田徹也[フルタテツヤ]
東京大学准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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