内容説明
独自の実験研究と近年の認知科学の膨大な知見をもとに、視覚が対象を把握するメカニズムに関する新たな理論を精緻に構築。表象と概念をめぐる哲学的な問題に示唆を与える。
目次
第1章 問題への手引き―知覚と世界を結びつける(背景;心と世界を結びつけるとはどのような問題か?視覚の計算理論はどれもこの問題を扱っているのではないのか? ほか)
第2章 指標づけと個別者の追跡(個別化と追跡;指標と原初的追跡 ほか)
第3章 選択―表象と事物をつなぐ鍵(選択―焦点的注意の役割;選択と直示的指示―FINSTの役割 ほか)
第4章 意識的内容と非概念的表象(非概念的表象と知覚的信念;知覚・認知研究における意識経験の役割 ほか)
第5章 われわれは空間をどうやって表象するのか―内的制約vs.外的制約(空間を表象するとは何を意味するのか?;一般的な空間的諸制約の内在化 ほか)
著者等紹介
ピリシン,ゼノン・W.[ピリシン,ゼノンW.][Pylyshyn,Zenon W.]
1937年、カナダ生まれ。1963年、サスカチワン大学にて博士号を取得。現在はラトガース大学教授および同大学認知科学センター所長
小口峰樹[オグチミネキ]
1980年、長野県生まれ。2010年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。玉川大学グローバルCOE「社会に生きる心の創成」研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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