内容説明
認知科学の成果を踏まえつつ、思考の成り立ちを明らかにする。哲学の最前線!基本的なテーマから認知の本質に迫る。
目次
思考の認知哲学
1 認知の本性(概念の構造とカテゴリー化;思考について考えるときに言語の語ること―言語学と認知神経科学の観点から;思考の認知科学と合理性)
2 メタ認知の本性(自己知と自己認知;他者理解―共感とミラーニューロン)
著者等紹介
信原幸弘[ノブハラユキヒロ]
1954年、兵庫県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授
太田紘史[オオタコウジ]
1980年、大阪府生まれ。東京大学大学院総合文化研究科特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
V
1
つまらない。心についての哲学、論考を探していたので、タイトルを見たときはこれだ、と思ったがまるでおもしろくない。数人による共著だが、2人目でやめてしまった。もしかしたら3人目以降はめちゃくちゃおもしろいかもしれない。だが、それも運命だ。2017/08/03
tociss
0
思考の認知哲学の入門書。いくつか面白かったトピックをあげると、2章の側性化ウォーフ効果(右視野において言語から認知への影響が強い)や、数に選択的な活動を示す頭頂皮質が、トポグラフィックな構成を持つこと、3章のウェイソン選択課題における確証・照合バイアスと青タクシー問題における基準率無視、スタノヴィッチの三部分構造モデル、5章のミラーニューロンによる暗黙的シミュレーションなどがある。2016/10/01
☆☆☆☆☆☆☆
0
哲学と認知科学の最先端をめぐるシリーズの第二弾。認知がテーマの本書は若手によるレビュー論文中心で、微妙に部外者の自分には良い勉強と刺激になりました。2015/09/17
コガ
0
めちゃくちゃ付箋貼ってあるけどほぼ忘れてる、ぼちぼち再読2023/01/24
あがにゃん
0
内容は個人的には難しかったが、とても興味深い内容だった。プロトタイプ説、概念原子論、三部分構造モデル、内的知覚説など、様々な理論や説が出てきて複雑だった。が、自己認知、心の理論、言語と心の関係、他者理解、概念などの話を脳科学や心理学、哲学の複数の分野から切り込んで話が進んでいくのがとても面白かった。2021/01/11