双書エニグマ<br> 原因と理由の迷宮―「なぜならば」の哲学

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双書エニグマ
原因と理由の迷宮―「なぜならば」の哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 280,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326199143
  • NDC分類 112
  • Cコード C3310

出版社内容情報

本書のテーマは「不確実な根拠」である。現代哲学で取りあげられる題材に即しつつ、原因や理由という根拠がどうしても不確実でしかありえないことを論じる。

前半一・二章で、不確実性の内実をなす「確率」と「曖昧性」を主題にする。後半では前半の議論を原因と理由の二つのタイプ(過去言及と未来包含)に応用する。つまり第三章では過去言及タイプである「歴史認識」を取りあげ、第四章では未来包含タイプの「仮説の確証」の場面に即して検討する。全三部作の第二弾。

関連書:同著者『原因と結果の迷宮』(勁草書房刊)


序章 不確実性の認識論 call and response
1 原因なのか理由なのか
2 「なぜならば」文の響き
3 「呼びかけと応答」
4 不確実な「応答」

第一章 確率の原因 a tempo primo
1 意識の迷い
2 過去的出来事の確率
3 確率概念の多様
4 確率1のミステリー
5 確率の崩壊
6 ポパーの遺産
7 ハンフリーズのパラドックス
8 過去についての決定論
9 確率1の遡行的割り振り
10 「ニューカム問題」と決定論

第二章 曖昧な理由 vibrante
1 境界線のゆらぎ
2 曖昧性の区分
3 エピステミックな包摂
4 ソライティーズの提示
5 パラドックスの実在性
6 論理の保全と逸脱
7 論理・認識・倫理への波及
8 文脈主義の洞察
9 エジントンの程度理論
10 ソライティーズの因果説
11 ソライティーズの記述的解明
12 非推移性の共有
13 曖昧性のベイズ的探求

第三章 歴史の認識 ad libitum
1 不在性の支配
2 過去の実在性
3 歴史的因果関係の確率的理解
4 ベイズ的条件づけと文脈の選択
5 物語行為による過去制作
6 行為論の歴史化

第四章 仮説の確証 deciso
1 確率的戦略
2 ベイズ的確証理論
3 証拠的連関
4 古証拠問題
5 確証の意思決定負荷的アスペクト
6 確証の意思決定指向的アスペクト
7 責任の論理


あとがき
文献表
人名/事項索引

内容説明

原因や理由といった根拠はどうしても不確実でしなありえない。なぜだろう。現代哲学の題材に即しつつ「確率」と「曖昧性」の世界に分け入る。

目次

序章 不確実性の認識論―call and response(原因なのか理由なのか;「なぜならば」文の響き ほか)
第1章 確率の原因―a tempo primo(意識の迷い;過去的出来事の確率 ほか)
第2章 曖昧な理由―vibrante(境界線のゆらぎ;曖昧性の区分 ほか)
第3章 歴史の認識―ad libitum(不在性の支配;過去の実在性 ほか)
第4章 仮説の確証―deciso(確率的戦略;ベイズ的確証理論 ほか)

著者等紹介

一ノ瀬正樹[イチノセマサキ]
1957年土浦市に生まれる。1988年東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程単位修得。博士(文学)。2002年オックスフォード大学客員研究員(~2003年)。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部助教授。第10回和辻哲郎文化賞および第6回中村元賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Akiro OUED

2
原因と結果の迷宮で、逆向き因果の扉を抜けると、この迷宮が待っていた。過去の物語りは、現在の知識に基づくベイズ更新によって書き換えられうる。確かに。矛盾する事象は、確率によって並立するという著者の指摘は、過去の事象に確率1を与えるという著者の主張と相容れないんじゃないだろうか。2021/09/23

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