出版社内容情報
著者はイギリスの哲学者,日常言語学派と呼ばれる哲学のスタイルを確立した。本書もまた,巧みな思考実験と達意の文章により,言語上の混乱を正し,概念の交通整理を行う。
【目次】
第1章 ジレンマ
第2章 「そのはずだった」
第3章 アキレスと亀
第4章 快 楽
第5章 科学の世界と日常の世界
第6章 専門的な概念と非専門的な概念
第7章 知 覚
第8章 形式論理と非形式論理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
村上直樹
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授業中に読んだのであまり頭に入ってないけど、平易に書かれているのが救いだった。2012/04/09
tome
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私たちはそれぞれの立場によって考える。その見方や考え方を採用すると、違う立場のそれと食い違ってしまい、相手が誤っているという確信が生まれ、衝突するジレンマに陥る。そこで、哲学者が問題とするのは様々な用語によって行われるやり取りの中からそのジレンマを論理的に分析し共通するところと違うところを解き明かしていくことである。やり取りのねじれを見つけ出し、論理の力でそのねじれを解消させていくのが哲学であるならば、用語の応酬を冷静に見つめ、その用語が意味するところを理解し整理しようとするのが哲学への第一歩だと思う。2020/03/07
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