出版社内容情報
三人の哲学者を取り上げ西洋哲学の骨格を示そうとする。言語・論理・存在などをタームとする準拠枠によって古代・中世・現代に通底する問題を浮かびあがらせる。
・・・デカルト以降の意識・観念・認識等をキー・ターム
とする近世哲学から、言語・論理・意味等を鍵概念と
する準拠枠への転換によって、古代・中世哲学と現代
哲学との共有する問題群が明瞭になり、相互交流が可
能になったこと、並びにこうした転回点は紛れもなく
フレーゲに求められてよい、という判断がある。そし
てこの判断が的確であったことは、・・・フレーゲ・ルネ
ッサンスを含む現代の分析哲学と古代・中世哲学研究
との活発な交流によって、実証されつつあるといって
も過言ではあるまい。 「訳者解説」 より
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【目次】
アリストテレス 実体の探究 ・・・・・・・ アンスコム
トマス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ギーチ
フレーゲ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ギーチ
内容説明
言語・論理・意味をキータームとし、西洋哲学の基礎的な考え方を示す。古代・中世哲学と現代哲学との実り多い対話の先駆。