出版社内容情報
この時期はウィトゲンシュタインの思想が後期へと転換していく時期である。語の意味,規則,文法,言語ゲーム,数学の哲学などのテーマが論じられる。
一 私は経験によって答えられる問を議論から除外する。
哲学の問題は経験によって解かれるものではない。哲学に
おいて論じられることに事実が役立つのは確かだが、哲学
は事実そのものを論じるわけではないからだ。哲学の困難
は、規則の体系を見、そしてものごとがその体系に合致し
ていないと見ることから生じる。それは、切株に近づき、
ついで遠ざかって異なる物を見ることに似ていよう。われ
われは近寄り、諸規則を思い出し、満足を覚えるが、遠ざ
かって失望を味わう。 「哲学 1932-33年」より
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【目次】
第1部 ウィトゲンシュタインの講義
1932-33年
第2部 黄色本(抜粋)
第3部 ウィトゲンシュタインの講義
1934-35年
第4部 数学者のための哲学 ウィトゲンシュタイン講義
1932-33年
内容説明
言語ゲーム論の成熟へ向かう中期。行きつ戻りつ、手探りで前進するウィトゲンシュタインと共に〈知の迷宮〉を歩もう。
目次
第1部 哲学 ウィトゲンシュタインの講義1932‐33年
第2部 黄色本(抜粋)
第3部 ウィトゲンシュタインの講義1934‐35年
第4部 数学者のための哲学 ウィトゲンシュタインの講義1932‐33年
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