出版社内容情報
本書はローマ帝国の末期,世界史の大きな転換期に生きたキリスト教史上最大の思想家の生涯と学説を,アウグスティヌス研究の第一人者が平明に書き下したものである。
また、かれの老年期には蛮族侵入の危険がますます増大して
410年、首都ローマは西ゴート王アラリックの軍によって略
奪され、430年8月28日、アウグスティヌスが死んだとき、か
れがその地の司教であったヒッポ・レギウスの市は、ヴァン
ダル族に囲まれていた。このような時代に、アウグスティヌ
スは地上に生を受け、時代を動かしていた問題に、カルタゴ
人の情熱とギリシア人の精神とローマ人の意思とをもって対
決した。そして自己をカトリックのキリスト者につくりあげ
るとともに、カトリック的キリスト教思想をつくりあげた。
第一章より
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【目次】
第1章 生涯と思想的展開
第2章 認識の問題
第3章 照明説
第4章 神の存在と世界創造
第5章 人間と魂
第6章 人間と愛
第7章 神とわたしの魂 ―『三位一体論』―
第8章 神と被造世界 ―『創世記逐語解』―
第9章 神と社会 ―『神の国』―
第10章 最後の局面
内容説明
世界史の大きな転回期を時代の激動と共に生き、中世ヨーロッパに決定的影響を与えるキリスト教的世界観を作り上げたその思想を読み解く。
目次
第1章 生涯と思想的展開
第2章 認識の問題
第3章 照明説
第4章 神の存在と世界創造
第5章 人間と魂
第6章 人間と愛
第7章 神とわたしの魂―『三位一体論』
第8章 神と被造世界―『創世記逐語解』
第9章 神と社会―『神の国』
第10章 最後の局面
著者等紹介
服部英次郎[ハットリエイジロウ]
1905年和歌山県に生まれる。1928年京都大学文学部哲学科卒。神戸大学、名古屋大学、奈良女子大学、関西大学教授を歴任、1986年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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