出版社内容情報
ヘーゲル,キルケゴール,フッサール,ハイデガー及びマルクスの影響をうけた今世紀最大の哲学者の難解晦渋を極めたその主著を諄々とときほぐす入門書。
・・・・・・サルトルの『存在と無』においては、このような
存在の価値がまったくくつがえされてしまっている。
サルトルにとって、存在はもはや神的なものでも超越
的価値をもつものでもない。存在には完全性もなければ
真理もない。存在はある。これがわれわれの言いうる
すべてである。サルトルの存在論が革命的であるのは
哲学の侵すべからざる祭壇をひきずりおろし、存在に
まつわる神聖感の虚妄をあばいたからである。
「人と作品」 より
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【目次】
序
人と作品
『存在と無』の哲学
方法と主題
緒論 存在の探究
第1部 無の問題
第1章 否定の起原
第2章 自己欺瞞
第2部 対自己存在
第1章 対自の直接的構造
第2章 時間性
第3章 超 越
第3部 対他存在
第1章 他者の存在
第2章 身 体
第3章 他者との具体的な諸関係
第4部 「持つ」 「為す」 「ある」
第1章 「ある」 と 「為す」 ― 自由
第2章 「為す」 と 「持つ」
結 論
内容説明
現象学的方法にのっとって存在の問題を問い続けたサルトル。大著『存在と無』のエッセンスをとり出し、平易な言葉で解説する。
目次
人と作品
『存在と無』の哲学(方法と主題;緒論 存在の探求;無の問題;対自存在;対他存在;「持つ」「為す」「ある」)