出版社内容情報
ヴェブレンのアメリカ資本主義批判は予言的なひびきをもち,的確な判断力をひめている。ヴェブレンの人と思想を時代とともに描写し,マルクスにも比すべき役割を解明した。
【目次】
第1章 緒 論
第2章 思想形成の過程
第3章 華々しきデビュウー
第4章 資本主義分析
第5章 スタンフォード大学時代
第6章 歴史哲学
第7章 第一次世界大戦とヴェブレン
第8章 風塵の中へ
第9章 孤独と貧困
ヴェブレンの主要著作
索引
内容説明
社会と文化に鋭い批判を投げかけた異端の経済学者。その現代性を掘り起こす。
目次
第1章 緒論
第2章 思想形成の過程
第3章 華々しきデビュウー
第4章 資本主義分析
第5章 スタンフォード大学時代
第6章 歴史哲学
第7章 第一次世界大戦とヴェブレン
第8章 風塵の中へ
第9章 孤独と貧困
著者等紹介
小原敬士[オハラケイジ]
1903年生まれ。1929年東京商科大学卒。1972年死去。元一橋大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Francis
5
異端の経済学者、ソースティン・ヴェブレンの優れた評伝。宇沢弘文さんのヴェブレン伝は読んだことがあったけど、こちらの方が彼の業績がよく分かる。衒示的消費、製造者本能、営利企業などの研究を通じて資本主義の現実を厳しく批判。彼の言説はまるで新自由主義がはびこっている今の資本主義社会を予言していたかのようだ。彼は資本主義の病理を解決するために「技術者のソヴィエト」を考えたが、それは容易に実現することはないと予想していたリアリストでもあった。ケインズやシュンペーターとともに今こそ再評価が必要な経済学者と言えよう。2014/04/29