“聖なる”医療―フランスにおける病院のライシテ

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“聖なる”医療―フランスにおける病院のライシテ

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326154739
  • NDC分類 490.16
  • Cコード C3014

出版社内容情報

聖職者に代わって偉くなったのは医者だった? 医療が神聖なものになった? フランス近代医療を宗教と世俗の歴史のなかに位置づける。

西洋近代において世俗化された二大領域──教育と医療。本書はこのうち医療について、宗教から世俗へと政治の実権や人びとの価値観が移っていくなかで近代医療が「神聖化」された過去、そうして覇権を握った近代医療が相対化の渦に巻き込まれ「脱神聖化」に晒されている現在を、主にフランスの文脈において物語る。

内容説明

聖職者に代わって偉くなったのは医者だった?医療が神聖なものになった?フランス近代医療史を、理性という聖域の歴史として読み解き、未来を示す。

目次

第1部 医療の神聖化と脱神聖化―歴史社会学の観点から(医療の神聖化―フランスにおけるライシテの裏面;医療の勝利とライシテの確立―「白衣の男たち」の君臨;医師と女性―医療教権主義の実態;勝ち誇る聖職者から不確実な聖職者へ)
第2部 医療理性の危機(医療―社会とその矛盾を映す鏡;産業型社会の健康、ポスト産業型社会の健康;医療と病院―幻想の劇場;脱幻想化されてもなお共和主義的な医療のために)
結論 新しい医療に向かって―聖の減退、生の増進

著者等紹介

ボベロ,ジャン[ボベロ,ジャン] [Baub´erot,Jean]
1941年生まれ。専門はプロテスタントとライシテの歴史社会学。高等研究実習院で講座「プロテスタンティズムの歴史と社会学」の教授(1978年から1990年)、講座「ライシテの歴史と社会学」(1991年から2007年)の初代教授を歴任。1995年には「宗教とライシテの社会学グループ」を創設し、2007年まで初代所長を務めた。現在は高等研究実習院の名誉学長・名誉教授

リオジエ,ラファエル[リオジエ,ラファエル] [Liogier,Rapha¨el]
1967年生まれ。専門は哲学、宗教社会学。西洋における仏教をテーマとする博士論文をエクス=マルセイユ第三大学に提出して学位を取得。その後、哲学と宗教社会学の観点からライシテ、グローバル化、アイデンティティなどの現代的テーマを扱った著作を精力的に執筆している。現在はエクス=アン=プロヴァンス政治学院教授

伊達聖伸[ダテキヨノブ]
1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻准教授。専門は宗教学、フランス語圏地域研究

田中浩喜[タナカヒロキ]
1992年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程。専門は宗教学、フランス地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nranjen

7
フランス革命によるライシテ(政教分離)の影響を受け、生死を司る役割は教会から病院、司祭から医師へと移行する。第一部は医療体制の社会史的考察をジャン・ボベロが、第二部は現医療の体制についてラファエル・リオジエが論じている。修道女から看護師への移行や、医学部における女性進出など興味深かったが、何よりあとがきが心に強く訴える。アルツハイマーの配偶者を抱えるボベロの実体験、コロナ禍における衝撃を語るリオジエ、私たちは皆、大きな変化の中にあるのだ。おそらくこの禍の後、聖域よりはるかに力をもつものは製薬会社だろうが…2021/05/11

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