道徳の自然誌

個数:
電子版価格 ¥3,080
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

道徳の自然誌

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2023年12月12日 07時35分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326154678
  • NDC分類 150
  • Cコード C3011

出版社内容情報

ヒトの道徳性はどのように進化したか。協同相手への配慮と敬意が集団全体に広がり、「客観的」道徳性が生み出されるまでを描き出す。

二者の協同的な狩猟採集から始まった相利共生的な相互依存関係は、「わたしたち」という共同主体へのコミットメント、文化集団との一体化へと発展し、道徳的アイデンティティの形成・維持に繋がった。比較心理学実験の成果と哲学的議論を融合させ、霊長類との共通祖先から現生ヒトにいたる道徳性の進化プロセスを体系的に論じる。

内容説明

ヒトの道徳性はどのように進化したか。比較心理学と哲学を融合させ、道徳性の進化プロセスを体系的に論じる。

目次

第1章 相互依存仮説
第2章 協力の進化(協力の基盤;大型類人猿の協力;血縁・友情に基づく向社会性)
第3章 二人称の道徳性(協同と援助;共同志向性;二人称の主体;共同コミットメント;「べき」の起源)
第4章 「客観的」道徳性(文化と忠誠;集合志向性;文化的主体;道徳的自己統制;善悪の起源;コーダ:エデンの園の後)
第5章 協力+(プラス)としてのヒト道徳性(道徳性の進化に関するさまざまな理論;共有志向性と道徳性;個体発生の役割)
結論

著者等紹介

トマセロ,マイケル[トマセロ,マイケル] [Tomasello,Michael]
1950年生まれ。1980年、ジョージア大学にて博士号を取得(心理学)。デューク大学教授、マックス・プランク進化人類学研究所名誉所長

中尾央[ナカオヒサシ]
1982年生。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学、京都大学)。現在は南山大学人文学部准教授。専門は自然哲学・人間進化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

5
実証科学をベースに本書を読むと、データの乏しいコミュニケーションの人類史を主題とした著者の主張は論拠が弱く見えるようだ。が、本書は少ないデータながら仮説を修正し演繹する過程として読める。600万年前の類人猿が20万年前にの現生人類の共同志向に移る過程に、200万年前の環境圧力下にある初期人類を仮説し、自己(1)→他者(3)の過程の中に相手(2)を組み込んで共同狩猟採集の場面を思考実験することは、帰納的な実証には程遠い。が、本書はそのような思考実験を要する人類史のミッシングリンクの存在を示す点で興味深い。2021/12/29

marukuso

2
人は他者を意識することで「わたしたち」という感覚を身につけ,モノや言葉,概念を共有したりできるようになった。そしてその中で共通の目的をどう協力して達成するか,どういった規範が必要かが進化してきたのであろう。道徳性は2段階で個人のレベル,コミュニティのレベルで進化してきた。多くの実験結果から描く認知の進化論でもあるように感じた。2022/07/24

mim42

2
道徳性の進化に関する仮説。個体から二個体、二個体から集団へという二段階進化仮説。同情が二個体間では配慮となり、集団への忠誠となること、個人志向→共同志向→集団志向という方向性。これらの仮説がどれほどの物理的証拠に根拠付けられているのかは私には不明だったが、少なくとも、人間の子供や幼児、類人猿を使った実験は数多く行われているようだ。これまでの遺伝子と文化の共進化や道徳心理学、進化倫理学については、批判或いは説明可能的観点での物足りなさを指摘されている。本論を脳進化や初期の言語進化と併置したい。2021/03/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16427075
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。