出版社内容情報
『探究』は何のために書かれたのか? そこで示された「哲学」の姿とは? 「日記」を手がかりとして、この書物の謎を解き明かす。
はしがき
第?部 準 備
第一章 謎としての『哲学探究』とそれを解く鍵
1 『哲学探究』の難解さと謎
2 『探究』という謎への鍵(1)――『探究』と「茶色本」(あるいは「青色本」)との類似性
3 『探究』という謎への鍵(2)――『探究』と「茶色本」(あるいは「青色本」)との決定的相違
第二章 謎を解く鍵としての「哲学論」(§§89?133)――読解の手掛かり
1 『哲学探究』における「哲学論」の位置づけと意味
2 我々の「哲学論」解釈が答えるべき問い
3 「哲学論」のテキストの成立過程とソース
第?部 読 解
第三章 論理と理想――「哲学論」前半(§§89?108)
1 「哲学論」前半の読解の手順と手掛かりとなる背景的事実
2 「論理の崇高性」の問いの意味――§89a
3 「論理」を巡る『論考』の錯覚――§§89b?92と§§93?97
4 「理想」についての根本的誤解――§§98?108
第四章 新しい哲学像――「哲学論」後半(§§109?133)
1 テキストの構成とMS142(およびTS220)との関係
2 『論考』の根本的誤解からの脱却の道――§§109?118
3 新しい哲学像の苦悶の中でのアフォリズム的予見――§§119?129
4 新しい哲学と「言語ゲーム」――§§130?133
5 世界の相転換としての哲学――『探究』最終版から消えた哲学論
第?部 応 用
第五章 我々に示されたもの
1 科 学
2 哲 学
注
あとがき
付表1・2
事項索引
人名索引
鬼界 彰夫[キカイ アキオ]
著・文・その他
内容説明
これがウィトゲンシュタインだ。これが哲学だ。『探究』に隠されたウィトゲンシュタインの哲学的思考と彼自身の生の内的な結びつきを、「日記」や手稿ノートなどの新資料を駆使して解明。この書物が何のために書かれたのか、そこで示された哲学の姿とはいかなるものかを明らかにし、謎に包まれた本質に迫る。
目次
第1部 準備(謎としての『哲学探究』とそれを解く鍵;謎を解く鍵としての「哲学論」(§§89~133)―読解の手掛かり)
第2部 読解(論理と理想―「哲学論」前半(§§89~108)
新しい哲学像―「哲学論」後半(§§109~133))
第3部 応用(我々に示されたもの)
著者等紹介
鬼界彰夫[キカイアキオ]
1954年京都府に生まれる。1990年京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。Ph.D.(ニューヨーク市立大学)。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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