情報社会の“哲学”―グーグル・ビッグデータ・人工知能

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情報社会の“哲学”―グーグル・ビッグデータ・人工知能

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  • サイズ B6判/ページ数 324,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326154388
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C3010

出版社内容情報

情報社会の本質とは何か。2010年代の具体的現象をもとに、その存立構造とメカニズムを明らかにする〈哲学〉。マクルーハンの「これまでの人類史とは、主導的メディアが形作ってきたメディア生態系、メディア・パラダイムの変遷の歴史であった」とする〈メディア〉史観の下、Google、ビッグデータ、SNS、ロボット、AI、ウェアラブル、情報倫理といった具体的で個別的な現象を分析の俎上に載せ、不可視のメディア生態系を暴きだす〈哲学〉。

はじめに



序章 マスメディアの終焉と〈メディア〉史観

 0―1 マスメディアの自壊から終焉まで

 0―2 マクルーハン理論の本質と限界

 0―3 「情報社会」における「知識」と〈学〉



第一章 グーグルによる「汎知」の企図と哲学の終焉

 1―1 「グーグル」という問題

 1―2 「汎知」の思想史

 1―3 電脳汎知

 1―4 ハイデッガーの“予言”



第二章  ビッグデータの社会哲学的位相

 2―1 ビッグデータへの視角

 2―2 ビッグデータの「3V」

 2―3 ビッグデータとは“ゴミ”である

 2―4 知識・情報・データ

 2―5 「社会のデータ化」の思想史

 2―6 液状化する社会と「データ」の覇権

 2―7 データのオートポイエーシスと「配備=集立」の全面化



第三章 SNSによるコミュニケーションの変容と社会システム論

 3―1 SNSという新たな〈コミュニケーション〉の登場

 3―2 ルーマンの社会システム論と四つの疑問

 3―3 世界社会と情報社会



第四章 人工知能とロボットの新次元

 4―1 AIとロボットの現況

 4―2 人工知能の展開過程

 4―3 ロボットの展開過程

 4―4 AI・ロボット・人間



終章 情報社会において〈倫理〉は可能か?

 5―1 情報倫理とは何か?

 5―2 倫理/道徳の本質とその史的展開

 5―3 〈メディア〉の展相の中の倫理

 5―4 情報社会における“普遍的”倫理の試み

 5―5 三つの倫理的多元主義

 5―6 システムと倫理



索引

あとがき

大黒 岳彦[ダイコク タケヒコ]
大黒 岳彦(だいこく たけひこ) 1961年香川県生まれ。東京大学教養学部を卒業後、東京大学理学系大学院(科学史科学基礎論専攻)博士課程単位取得退学。1992年日本放送協会に入局(番組制作ディレクター)。退職後、東京大学大学院学際情報学府にて博士課程単位取得退学。現在、明治大学情報コミュニケーション学部教授。専門は哲学・情報社会論。著書『〈メディア〉の哲学――ルーマン社会システム論の射程と限界』、『「情報社会」とは何か?――〈メディア〉論への前哨』(ともにNTT出版)等。

内容説明

情報社会の本質とは何か。Google、ビッグデータ、SNS、ロボット、AI、ウェアラブル、情報倫理等、2010年代の具体的現象をもとに、その存立構造とメカニズムを明らかにする“哲学”。

目次

序章 マスメディアの終焉と“メディア”史観
第1章 グーグルによる「汎知」の企図と哲学の終焉
第2章 ビッグデータの社会哲学的位相
第3章 SNSによるコミュニケーションの変容と社会システム論
第4章 人工知能とロボットの新次元
終章 情報社会において“倫理”は可能か?

著者等紹介

大黒岳彦[ダイコクタケヒコ]
1961年香川県生まれ。東京大学教養学部を卒業後、東京大学理学系大学院(科学史科学基礎論専攻)博士課程単位取得退学。1992年日本放送協会に入局(番組制作ディレクター)。退職後、東京大学大学院学際情報学府にて博士課程単位取得退学。現在、明治大学情報コミュニケーション学部教授。専門は哲学・情報社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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袖崎いたる

12
主にマクルーハンとルーマンの視線を以て、現代の社会状況を二者の概念であるメディアとシステムという取っ掛かりから情報社会におけるコミュニケーションの〈全体/無限〉性に見る。差しあたっての問題は情報社会が情動社会となっていることで、それを著者は何度も蒸し返す。というかそれがテーマか。つまり倫理。ネット社会では匿名性が個々の人格性を消去し、垂直方向の権威を解体する趣があり、のさばるのは情動ばかり…そうした悲観的状況をルーマン的なコミュニケーション論的(と言えばいいのか?)転回で〝倫理〟を脱構築していくスタンス。2017/01/24

hitotoseno

9
これまでメディア論者として取り上げることが少なかったルーマンを中心に置きつつ、人間同士のコミュニケーションモデルでは捉えきれないネット時代に典型的な「社会」を呈示したという点で非常に優れている書物である。一方で、テレビを断罪しながら「知識人」としてテレビに繰り込まれていった大宅壮一の評価が一面的なのは片手落ちと言わざるをえない。というのも、大宅壮一こそ今日のネット時代の特徴である匿名性に基づいた権威の切り崩しを狙っていた人物だからだ。2017/10/27

Mc6ρ助

4
朝日新聞の書評に載っていて興味を持ったが、題名の通り〈哲学〉でメディア、グーグル、ビッグデータやSNS等の論考に全く歯が立たなかった。その中でAIとロボットについては、不思議と論旨を追えた。まだまだ哲学するほど成熟してないなんて言うと著者に笑われそうだ。『「シンギュラリテイ」 ・・・「二〇四五年問題」・・・この予測自体は誇大妄想とまで言うまいが、・・・そう騒ぐこともなければ、また取り立てて新しくもない議論である。(p171)』こう、言い切ってくれることが小気味よい。2017/03/01

au-lab

3
近年の「情報社会」における「本質」をルーマンの社会システム論を援用しつつ読み解こうとする重厚な論考。「汎知」という概念でグーグルのデータ還元主義を歴史的・思想的に読み解く2章が個人的には面白かった。コミュニケーションを構成素とするルーマンの社会システム論が、ネットワーク社会の現代において、より有効な視座となり得るという指摘は、うなづかされる。一方、文体が独特で必要以上に回りくどい印象もあり、読みやすい本ではない。後半は議論のための議論のような循環に陥っているように感じてしまった。2016/10/06

たろーたん

1
大黒岳彦の知識量に圧倒されます。人間と同等のアクターとなるロボットや汎知主義としてのグーグル、ごみの寄せ集めとしてのビックデータ(そこから人間にとって有用な物を見つけるAI)など、下手なSF本よりもこっちの方がよっぽど面白いです。大黒岳彦にハマるきっかけになった本です。2017/07/01

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