内容説明
幅広い内容を対象とする倫理学の問題群について、他分野の知見を取り入れながら個別に考察してきた、著者17年の思索をひとつながりに整理した、現代に必須の倫理学特論。
目次
1 倫理学的理論(広い往復均衡と多元主義的基礎づけ主義;外在主義メタ倫理学は行為の指針を与えるか;メタ倫理学から功利主義は導けるか―ヘアによる選好功利主義導出の試みの検討;未確定領域功利主義―応用を意識した倫理学理論を目指して)
2 倫理学の自然化と社会化(普遍化可能性は進化論的に説明できるか―認知的不協和理論を用いた架橋の試み;道徳的人格を演じること―役割理論を背景とした動機内在主義;ニューラルネットワークは幸せになれるか―コネクショニズムと消去主義の倫理学的含意)
3 倫理学的思考の広がり(倫理学理論は環境科学に貢献できるか―量的道徳ジレンマと未確定領域功利主義;価値論的思考実験とバーチャルリアリティ;感傷性の倫理学的位置づけ)
著者等紹介
伊勢田哲治[イセダテツジ]
1968年生まれ。1999年京都大学文学研究科博士課程単位取得退学、2001年メリーランド大学よりPh.D.(philosophy)取得。名古屋大学助教授・准教授を経て、京都大学文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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