内容説明
科学から見る限り、神は全知全能ではない。進化論前夜の時期に、19世紀イギリスの思想家ミルが科学と宗教を論じた論文三篇。『宗教三論』として知られる著作の待望の新訳。
目次
第1論文 自然論
第2論文 宗教の功利性
第3論文 有神論(有神論;有神論の証拠;第一原因論;人類の一般的承認に基づく論証;意識に基づく論証;自然のなかにあるデザインの痕跡に基づく論証;神の属性;霊魂の不死;啓示;一般的結論)
著者等紹介
ミル,J.S.[ミル,J.S.][Mill,John Stuart]
1806‐1873。19世紀英国を代表する思想家。批評家ジェイムズ・ミルの子としてロンドンに生まれる
テイラー,ヘレン[テイラー,ヘレン][Taylor,Helen]
1831‐1907。J.S.ミルの妻ハリエット・テイラーの娘。ハリエットの死後は、ミルを助け、彼の『自伝』などの遺稿を整理し出版した。女性の社会的地位の向上や教育にも力を注いだ
大久保正健[オオクボマサタケ]
1948‐。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、杉野服飾大学教授・聖学院大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。