出版社内容情報
「心とは何か?」という素朴な疑問に、哲学はどう答えるのか。哲学的に考える方法をまったくの初心者に向けて語る、初めての入門書!
身近でありながら、よく考えてみるとそれが何なのかわからないような基本的なものごとを問うのが「哲学」である。本書ではそうしたものの一つである「心」に焦点を当て、心の哲学の基本的な概念や考え方を解説するとともに、哲学的に考えるとはどういうことかを一歩ずつ問い進める。自ら考える力を身につけるための、新しい哲学入門。
[関連書] ジョン・R・サール 『マインド─心の哲学』 (朝日出版社)
はじめに――心とは何か?
序 章 「心とは何か?」という問い
1 心についてどのように考えていけばよいのか?
2 心の哲学の二つのテーゼ
3 哲学的議論の方法
第1章 心の因果性
1 心心因果と心物因果
2 二元論と心の因果性
3 心脳同一説
4 機能主義
まとめと問題
第2章 心と意識
1 現象的意識とクオリア
2 クオリア問題
3 物的一元論からの再反論
4 説明のギャップ
まとめと問題
第3章 心の志向性
1 志向性
2 命題的態度
3 志向性とクオリア
4 志向性の説明
まとめと問題
第4章 心の合理性
1 合理性と因果性
2 消去主義
3 解釈主義
4 不合理性
まとめと問題
第5章 心の認識
1 他我問題
2 心と行動
3 自己知
4 自己知の説明
まとめと問題
おわりに――結局のところ答えは出せるのか?
参考文献と読書案内
あとがき
索 引
内容説明
本書は「心の哲学」の入門書であるが、それと同時に、「哲学」一般の入門書となることも目標としている。扱う問題領域は「心」に限定されてはいるが、「心」について哲学的に考えるとはどのようなことなのかを示すことによって、そもそも「哲学的に考える」とはどのようなことなのかを示した。まったくの初心者に向けて語る、初めての入門書。
目次
序章 「心とは何か?」という問い(心についてどのように考えていけばよいのか?;心の哲学の二つのテーゼ ほか)
第1章 心の因果性(心心因果と心物因果;二元論と心の因果性 ほか)
第2章 心と意識(現象的意識とクオリア;クオリア問題 ほか)
第3章 心の志向性(志向性;命題的態度 ほか)
第4章 心の合理性(合理性と因果性;消去主義 ほか)
第5章 心の認識(他我問題;心と行動 ほか)
著者等紹介
金杉武司[カナスギタケシ]
1972年埼玉県に生まれる。2003年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。高千穂大学人間科学部准教授、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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