出版社内容情報
心理学を学べば人の心を読めるようになるのだろうか。私たちの日常生活と心理学との接点を、具体的な事例をあげて考えていく。
心理学ブームといわれているが、そこには誤解もある。心理学を学んだからといって人の心が読めるとは限らない。本書は、心理学の本質的な内容をわかりやすく解説する入門書である。心理学が私たちに身近なものであり、私たちや社会を知る手がかりがあることを、たくさんの事例によって示す。
第1章 ある不登校の事例から臨床心理学の理論を考える
──ある中学男子生徒との面接──
1 はじめに
2 いくつかの精神障害と、その診断・見立て
3 治療法:個人に焦点をあてて
4 治療法:集団に焦点をあてて
5 まとめ
第2章 関係のなかにみる発達心理学
──乳幼児期を中心に──
1 はじめに
2 発達とは
3 発達の場所
4 関係性のライフコース
第3章 自分の性格を見直す
──性格心理学からのアプローチ──
1 アルバイト先での出来事
2 性格の分類
3 性格の成り立ち
4 自分の性格を見直す──まとめに代えて
第4章 わたしたちの常識を疑う社会心理学
1 はじめに
2 わたしたちはいかに他人から影響を受けているか
3 集団のもつ意外な特徴
4 偏見や差別の基盤
5 自分のことは自分がよくわかっているのか?
6 おわりに
第5章 認知心理学から「学び」を捉える
──「総合的な学習の時間」の背景にあるもの──
1 一つのエピソードから
2 覚えるということ
3 「わかる」ということを巡って
4 学習を支えるものとしての動機
5 知識の獲得の背後にあるもの
索引
内容説明
私たちの日常生活と心理学の接点はどこにあるのか。豊富な具体例でわかりやすく解く。
目次
第1章 ある不登校の事例から臨床心理学の理論を考える―ある中学男子生徒との面接(いくつかの精神障害と、その診断・見立て;治療法(個人に焦点をあてて;集団に焦点をあてて))
第2章 関係のなかにみる発達心理学―乳幼児期を中心に(発達とは;発達の場所 ほか)
第3章 自分の性格を見直す―性格心理学からのアプローチ(アルバイト先での出来事;性格の分類 ほか)
第4章 わたしたちの常識を疑う社会心理学(わたしたちはいかに他人から影響を受けているか;集団のもつ意外な特徴 ほか)
第5章 認知心理学から「学び」を捉える―「総合的な学習の時間」の背景にあるもの(一つのエピソードから;覚えるということ ほか)
著者等紹介
尾見康博[オミヤスヒロ]
山梨大学教育人間科学部・助教授。専攻は社会心理学、心理学論。東京都立大学大学院博士課程中退
進藤聡彦[シンドウトシヒコ]
山梨大学教育人間科学部・教授。専攻は教授―学習心理学、認知心理学。東北大学大学院博士課程満期退学。博士(教育学)
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