出版社内容情報
本書は、言語に関する素朴な疑問から出発し、その疑問に答えるにはどうしたらよいか、という形で議論を進める。言語学や哲学や論理学の予備知識を要求しない、文字通りの入門書である。しかし、哲学一般にいえることだが、哲学は何か完成された知識を暗記することではないので、本書もじっくり考えながら読む必要はある。そうすることによって、知識ではなく、「思考の方法を学ぶ」という哲学の核心を身に付けることができる。テーマは、より専門的な文献を読む基礎になるもの、関連した分野のトピックスに配慮したものを選んだ。
本書は著者の最初の著作である。共訳書にデイヴィドソン『行為と出来事』(勁草書房)、ライル『心の概念』(みすず書房)等がある。
第一章 言語哲学とは何か
第二章 意味と指示
第三章 記述の理論
第四章 固有名の問題
第五章 意味についての検証主義
第六章 意味懐疑論と翻訳の不確定性
第七章 サピア=ウォーフの仮説
第八章 プラグマティックス
第九章 私的言語論
第一〇章 言語についての知識の本性
第一一章 言語の体系的研究の可能性
参考文献
あとがき
人名索引/事項索引
内容説明
第一章をのぞく各章とも、言語に関する素朴な疑問から出発して、その疑問に答えるためにはどのようにしたらよいのか、という形で議論を展開するスタイルをとっている。そして、しばしば複数のアイディアが紹介され、その利点や難点が検討されることになるが、必ずしも一つの「正解」に達するとはかぎらない。
目次
第1章 言語哲学とは何か
第2章 意味と指示
第3章 記述の理論
第4章 固有名の問題
第5章 意味についての検証主義
第6章 意味懐疑論と翻訳の不確定性
第7章 サピア=ウォーフの仮説
第8章 プラグマティックス
第9章 私的言語論
第10章 言語についての知識の本性
第11章 言語の体系的研究の可能性
著者等紹介
服部裕幸[ハットリヒロユキ]
1949年東京都に生まれる。1971年慶応義塾大学経済学部卒。1973年慶応義塾大学大学院文学研究科修士課程(哲学専攻)修了。現在、南山大学人文学部教授
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感想・レビュー
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zirou1984
白義
Z
センケイ (線形)
愛楊
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- 和書
- みてみておてて