出版社内容情報
言語とは独立の事象は存在しないという考え方から,哲学の課題を事象から文法へと転換する。後期ウィトゲンシュタインを統一的に理解することを試みた論文集。
〈事象から文法へ〉というテーマの底にある思想は、
言語とは独立な事象なる〈もの〉ではなく、事象は
全て〈言語的事象〉である、という事である。
この事は、哲学における概念の探究は、概念が表わ
す事象の探究ではなく、実は概念を表わす語の文法
の探究である、という事を意味している。これが
〈事象から文法へ〉という事である。そして以上の
事は、心的事象に止まらず、物的事象にも当てはま
る。 「まえがき」 より
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【目 次】
まえがき ― 事象から文法へ ―
Ⅰ 純粋な持続
純粋な持続 ― 我々は自己を体験できない ―
Ⅱ 言語と世界
言語・存在・事実
動物と言語 ― 言語成立の段階について ―
人間と言語 ― 「言語ゲーム一元論」 ―
Ⅲ 「言語ゲーム一元論」
後期ウィトゲンシュタインの核心
― 事象から文法へ ―
後期ウィトゲンシュタインに何を学ぶか
― 事象から文法へ ―
後期ウィトゲンシュタインを統一的に理解する試み
― 「言語ゲーム一元論」 ―
反哲学者ウィトゲンシュタイン
Ⅳ 付 録
ウィトゲンシュタインとカント
ウィトゲンシュタインとフロイト
― 精神分析は科学であり得るか ―
ウィトゲンシュタインと建築
― その内的関係について ―
ウィトゲンシュタイン紀行
あとがき
内容説明
心的・物的を問わず、事象は全て言語的事象である。「事象から文法へ」という大きなテーマのもと、後期哲学を統一的に理解する。
目次
1 純粋な持続(純粋な持続―我々は自己を体験できない)
2 言語と世界(言語・存在・事実;動物と言語―言語成立の段階について;人間と言語―「言語ゲーム一元論」)
3 「言語ゲーム一元論」(後期ウィトゲンシュタインの核心―事象から文法へ;後期ウィトゲンシュタインに何を学ぶか―事象から文法へ;後期ウィトゲンシュタインを統一的に理解する試み―「言語ゲーム一元論」;反哲学者ウィトゲンシュタイン)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
またの名
tomad