出版社内容情報
「知覚する」とはなにか。自己の知覚経験や知覚の日常的事実から考える。知覚の認識的な機能の解明,現代唯物論の見地からの展開,現象学との批判的対話などを特徴とした意欲的論考。
【目次】
第1章 知覚の構造
1 「知覚の哲学」は可能か
2 知覚の構造―感覚と知覚
第2章 知覚における自我とカテゴリー
1 知覚と自我
2 知覚とカテゴリー
3 いわゆる空間知覚と時間知覚について
第3章 知覚と真理
1 知覚は「何」をとらえるか
2 知覚は誤らないか
3 知覚にたいする信と不信
4 知覚相対主義の批判
第4章 因果性と知覚
1 因果性へのさまざまな問い
2 因果性理解の哲学史―素描―
3 現代の因果性論の到達点―M・ブンゲの『因果性』
4 因果関係をどう規定するか―私の立場
5 因果性の知覚
第5章 知覚の意味
1 「知覚の意味」を問うことの意味
2 知覚がふくむ多様な意味(1)
3 知覚がふくむ多様な意味(2)
4 知覚の意味をめぐる諸問題
[補論] 唯物的知覚論の課題と試み
1 知覚をめぐって今日どんな問題があるか
2 カメラ・モデルの知覚観をどう批判し克服するか
3 知覚は要素の総和か、あるいは意味全体か
4 「知覚は外界の模写ではない」か
あとがき
索引
内容説明
知覚の認識的な機能の解明、現代唯物論の見地からの展開、現象学との批判的対話などを特徴とした意欲作。
目次
第1章 知覚の構造
第2章 知覚における自我とカテゴリー
第3章 知覚と真理
第4章 因果性と知覚
第5章 知覚の意味
補論 唯物論的知覚論の課題と試み