フィクションの美学

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フィクションの美学

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326152759
  • NDC分類 901
  • Cコード C3010

出版社内容情報

悲劇、グロテスク、崇高、悔恨、はたまた殺し、極悪などを快とするわれわれの美的経験の奇妙な逆説―フィクションだけが可能にするこの仕掛け=「虚構と真実」の関係に、文学、絵画、シェークスピア劇、歌舞伎、能など、多様なジャンルから迫り、綿密にときほぐす。


目次

第1章  作品の真理性

 1 有用の快楽
 2 類似と的中
 3 「霊媒師のせきばらい」

第2章  虚構と真実

 1 「偽」の主張
 2 「主張のふり」の寄生
 3 虚構世界への指示
 4 科学、神話、文学
 5 「フィクションを語る」言語行為

第3章  読者の存在論

 1 信念の不一致
 2 読者の偽装
 3 語り手と聞き手
 4 同意と共感
 5 自我分裂のアポリア
 6 読書行為のエートス

第4章  悲劇の快

 1 デュポス問題
 2 混合感情
 3 美的な不快
 4 観客の情態性

第5章  悪漢の悲劇

 1 道徳的嫌悪と知的快楽
 2 ストーリーとテーマ
 3 「一般化」の陥穽
 4 共感のストラテジー
 5 「ハイブリッド・イメージ」
 6 悪党になるドラマ

第6章  殺しの美学

 1 残酷美の逆説
 2 悲劇の快
 3 武道事の成立
 4 殺し場のドラマトゥルギー

第7章  悪漢の美学

 1 悪の美
 2 敵役の造形
 3 色悪と「やつし」
 4 生世話の無頼―南北
 5 「もどり」の劇性―黙阿弥

第8章  悔恨の美学

 1 夢幻と妄執
 2 「ほほえみながらの悔恨」
 3 愛惜と郷愁
 4 <むかし>の構造
 5 自己劇化のなぐさめ
 6 追憶のドラマ

第9章  グロテスクの美学

 1 近代の原理
 2 「快適な技巧」
 3 恐怖と滑稽のアンビヴァレンス
 4 「無気味の」精神分析
 5 グロテスクリアリズム
 6 視点の操作

第10章 崇高の美学

 1 <崇高以後>と前衛
 2 感性的無限
 3 恐怖の美学
 4 戦慄の快楽
 5 スケールの戦略


あとがき 

内容説明

悲劇、グロテスク、崇高、悔恨、はたまた殺し、極悪等を快とする我々の美的経験の奇妙な逆説。

目次

第1章 作品の真理性
第2章 虚構と真実
第3章 読者の存在論
第4章 悲劇の快
第5章 悪漢の悲劇
第6章 殺しの美学
第7章 悪漢の美学
第8章 悔恨の美学
第9章 グロテスクの美学
第10章 崇高の美学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sk

2
本来不快であるはずのものがなぜフィクションでは快になるのかについて。2014/01/28

Miss.W.Shadow

2
第一章 1有用の快楽 アリストテレス 詩学 模倣の快 認識の快 プラトン イデアの模倣である現実をさらに模倣→真理を歪める「憐れむべき狂気」 アウグスティヌス 悲劇の快楽は「憐れみの心をおこさせるために憐れなひとびとの 存在をのぞむ」「悪意ある善意」冒涜 ヘシオドス (ムーサイ) ほんとうらしい多くの偽りを多く語る 真実を語る 認識機能の教育効果 ホラティウス すぐれた詩人は快楽と有用をいっしょに 芸術の社会文化コンテクストからの自律 フランス古典主義理論 悪徳の学校=美徳の学校 ゲーテ ※2011/12/20

arai

0
歌舞伎や物語の基礎知識がないと難しい。2012/07/02

Buddha

0
悲劇やグロテスクなもの、そういった一見美とは結びつかないものに快を覚えるのは何故か、という疑問をもとに練られた論文集。分析美学はこういうことをやってるのねぇ2011/12/19

yu-onore

0
自律的で外側の目的がない、独特な遊戯として遊ばれるものとしてのフィクション鑑賞というものを設定した上で、それを設定するとどのようなことが言えるのかを探っていく本だったという印象を抱いた。小説を読む行為をテーマ的な現実についての命題という認識の獲得に還元しない先にある「読書からしかえられない快楽」(p.85)とか、残酷な殺しを役者のいないいないばあ的な技と肉体の提示で説明するとか(不快が快になるという倒錯を否定し、観客と与える側の虚構の快楽か不快かのバランスとりを見出す)2021/06/02

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