出版社内容情報
〈神は存在する〉という言明は、どのような意味をもつのか。宗教多元論の基礎づけに向かう。
内容説明
〈神は存在する〉という言明はどのような意味をもつのか。「言語哲学の一分野としての宗教哲学」の位置を明確にし、宗教多元論の基礎。
目次
1 形成(分析的宗教哲学の形成;分析哲学とキリスト教;世俗的思惟における宗教;形而上学成立の宗教的根拠について)
2 展開(ホワイトヘッドにおける神論の形成;ラッセルにおける宗教と神・批判;ウィトゲンシュタインと宗教言語;ジョン・ヒックの宗教言語論;ジョン・ヒックの宗教多元論)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
4
短いがハーツホーンの紹介を含む。「ホワイトヘッドの言葉に、「仏教は宗教を生み出す形而上学であるが、キリスト教はつねに形而上学を求める宗教である」という言葉がある。…1920年代のことであるが、シカゴにはホワイトヘッドの哲学思想を受け継いで形成されたシカゴ学派が誕生している。…ハーツホーンはハーバード大学でホワイトヘッドの助手をしたことがあり、ホワイトヘッドの有神論の立場をよく理解していた。そこで、この立場を継承しつつ…やがて自分の哲学上の立場を「新古典的有神論」あるいは汎在神論として表明するようになる。」2023/10/22
しまゆう
2
試験勉強のために手にとったが非常にわかりやすかった。現代のとある分やはり内容は割と近代以降の宗教哲学問題に(後期ウィトゲンシュタインと日常言語学派など)割いてあり、しかも羅列されていて前後の章がもう少し関連だった構成なら内容が頭に入ったのかもしれない。2014/01/29