中野重治と社会主義

石堂 清倫【著】

勁草書房（1991/11発売）

• サイズ A5判／ページ数 329,／高さ 21X14cm
• 商品コード 9784326152629
• NDC分類 910.268
• Cコード C3010

出版社内容情報

ソ連社会主義が崩壊し，「マルクス・レーニン主義」が問い直される現在，因襲化した体系への挑戦をつづけた文学者の生涯を身近にいた親友が証言する。

目次

中野重治と社会主義の運命

知識人群像―「むらぎも」の周辺

抒情と反逆―「雨の降る品川駅」

大知識人の領域―「鴎外　その側面」

「転向」の真実

日常性のなかの共産主義―「甲乙丙丁」の歴史的背景

中野重治の政治と神山茂夫―林淑美さんに答える

非文学的な思い出―中野研究会の友人たちのために

〔附〕シェリーの社会主義

内容説明

ソ連社会主義が崩壊し、「マルクス・レーニン主義」が問い直される現在、因襲化した体系への挑戦を続けた文学者の生涯を証言する。

目次

中野重治と社会主義の運命
知識人群像―「むらぎも」の周辺
抒情と反逆―「雨の降る品川駅」
大知識人の境域―「鴎外その側面」について
「転向」の真実
日常性のなかの共産主義―「甲乙丙丁」の歴史的背景
中野重治の政治と神山茂夫―林淑美さんに答える
非文学的な思い出―中野研究会の友人たちのために
附　シェリーの社会主義

感想・レビュー

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[uehara]

新人会→共産党→満鉄調査部、戦後は共産党→グラムシ導入の先駆であり、過去の誠実な総括・記録もしてきた石堂清倫(1904-2001)の中野重治に関する論考/回想を中心に集めたもの。外在的な教条体系ではなく(戦前の大量転向を高度化する社会とそれに対応できなかった党の問題として提起)、社会と有機的にむすびつく社会主義者たろうとした中野像を浮き彫りにしている。その他、中野の政治判断における神山茂夫との関係、スターリン批判後の共産党都委員会の状況など得るものあった。

2025/03/11