内容説明
明治の先覚・中江兆民の遺児であり、中国の古都北京にその生涯を送ったユニークな日本人、その人と思想を描いた決定版。
目次
1 中江丑吉の人と思想(兆民の子―北京の市井に生きた生涯;生活者としての学問)
2 或る市井の哲人の面影(世界史進展の法則―八月十五日と中江さんの思い出;人間、この高貴なるもの;『中江丑吉の人間像』のこと)
3 遭い難き人師(炎天行―出会いと傾倒;北京からの手紙―付・阪谷芳直宛書簡;中江丑吉との対話から)
4 中江丑吉の書簡と遺稿(書簡・日記・読書ノートのなかの愛犬たち;三通の未公開書簡について;中江丑吉の遺稿―付・中江丑吉読書ノート目録)
5 中江丑吉の周辺(加藤惟孝―加藤書簡と中江丑吉像;鈴江言一―「未来の人」;今田新太郎―五十年前の一枚の葉書から)