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パースの記号学

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326151240
  • NDC分類 116.3
  • Cコード C3010

出版社内容情報



20世紀初頭に活躍しアメリカが生んだ最も多才で独創的な哲学者C. S. パ-スは記号学の創設者で、プラグマティズムの創始者である。パ-スはあらゆる論証を演繹、帰納、アブダクションのどれかとみる三分法を提案した。ここにアブダクションが知識発見の方法であり、帰納が知識験証の方法である。すなわちアブダクションはある驚くべき事実を説明する理論あるいは仮説の提案を促す拡張的推論プロセスである。知識発見とでもいうべきこのアブダクションのプロセスを論理的に説明する理論モデルの構築は、漸く20世紀末に論理プログラミングという領域でなされた。21世紀はデ-タマイニング技術、チャンス発見技術等の「発見科学」の応用研究の時代である。

●知識創造の様々なアプローチ
知識創造の過程は、うたがいもなく、人間能力の最大のミステリーである。その能力を支援するテクノロジーは、したがって、最大の工学的チャレンジの一つである。それは、現代の錬金術として、技術者の情熱をかき立ててやまぬとともに、知識創造のメカニズムの科学的解明に計り知れない貢献を果たす。


目次

第1章 記号主義
 1 記号学と認識論
 2 直感的認識の否定
 3 思考―推論表意作用
 4 記号、人間、存在
 5 スコラ的実在論
 6 パース哲学について

第2章 現象学とカテゴリー
 1 科学的哲学
 2 現象、記号、現象学
 3 三つのカテゴリー―その多面性と不還元性―
 4 第一次性
 5 第二次性
 6 第三次性

第3章 記号の概念と分類
 1 規範科学としての記号学
 2 記号学の体系
 3 記号の概念
 4 記号分析の原理と方法

第4章 諸記号の概説
 1 記号それ自体の在り方
 2 記号の表意様式
 3 記号の言明様式
 4 論証の三分法
 5 アダプション

第5章 プラグマティズム―論理的解釈内容、習慣、実際的結果
 1 解釈内容の概念
 2 論理的解釈内容
 3 習慣と実際的結果
 4 パースとジェイムス
 5 プラグマティシズムの意味論

事項(人名)索引

目次

第1章 記号主義
 1 記号学と認識論
 2 直感的認識の否定
 3 思考―推論表意作用
 4 記号、人間、存在
 5 スコラ的実在論
 6 パース哲学について

第2章 現象学とカテゴリー
 1 科学的哲学
 2 現象、記号、現象学
 3 三つのカテゴリー―その多面性と不還元性―
 4 第一次性
 5 第二次性
 6 第三次性

第3章 記号の概念と分類
 1 規範科学としての記号学
 2 記号学の体系
 3 記号の概念
 4 記号分析の原理と方法

第4章 諸記号の概説
 1 記号それ自体の在り方
 2 記号の表意様式
 3 記号の言明様式
 4 論証の三分法
 5 アダプション

第5章 プラグマティズム―論理的解釈内容、習慣、実際的結果
 1 解釈内容の概念
 2 論理的解釈内容
 3 習慣と実際的結果
 4 パースとジェイムス
 5 プラグマティシズムの意味論

事項(人名)索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shin_ash

5
言語の本質からアブダクションの流れで手に取った。パースの三項過程や現象学、プラグマティズムなど色々聞き齧っていたが大きく誤解していたようだ。現象学もプラグマティズムもパースの独自のもので記号学に関わる。三項過程も二項過程に解釈項が加わったと雑な理解をしていたがこれもそう言う単純な話ではない様だ。終始一貫して科学的方法論を体系化したかったのだろう。説明できるほど理解できていないが、知識を表現する為には記号が必要で、記号によって推論が可能になる。アブダクションのメカニズムには触れないが、どう言うものがアブダク2023/11/30

roughfractus02

3
幾何学的には二項関係ではそれ以上は創出不能だが、三項関係では可能であり、四項以上の必要もないと規定して、三項から多領域の捉え直しを試みるパースは、二項的述語論理を三項的関係論理に替え、語と意味の言語学的二項に解釈項を加えて記号論を創始する。本書は、カントのカテゴリーを第一次性、第二次性、第三次性から成る連続過程とし、図的(数学的)に展開したパースの思考を「記号学」から概説する。それ自体、対象との関係、解釈との関係から成る記号の三項は各々の内にトーン(性質)、トークン(個物)、タイプ(法則)を含むのである。2017/08/24

生きることが苦手なフレンズ

3
『森は考える』の理解のために読んでみました。 パースの記号学自体は浅い理解しかしていないと思いますが、人間的なものを超える人類学のためにこの理論を援用した背景はいくらか理解できた気がします。 ところで、記号の3分類ってイコノロジーの分類にも影響を与えてるんでしょうか。割と近い気がするんですが。2017/05/10

mft

2
図書館本。第1章の「全ては記号」「直感的認識とかない」といった辺りはワクワクして読んだが、記号のカテゴリーとか分類とかに話が進んで、知りたかったのはそういうことじゃない(もう少し物理的な側面が知りたい)、という感じが強かった。まあでも興味深くはあった。2022/06/17

プレイヤー匿名

1
「記号とは、それを知ることによってもっとほかの何かを知るためのものであり、全ての我々の思想と知識は記号によるものである」というような、大胆な発言が序盤から現れる。経験したことがないような主張が展開されるので苦戦したが、自分の言葉で整理してシンプルにまとめて、少なくとも方向性は読み取れた。何回か周回したい。2023/03/14

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