出版社内容情報
機械文明の中での人間の生き方を考え,ヒューマニズムを根底から問い直し,〈幸福とは〉〈人生とは〉に答える試みである。
目次
序章 ヒューマニズムの視点
1 人間らしさの回復
2 良識としてのヒューマニズム
3 ギリシア的ヒューマニズム
4 キリスト教的ヒューマニズム
5 人間の尊厳
第1章 幸福
1 幸福への問い
2 幸福とは何か
3 エピクロスの方法
4 ストア派の方法
5 アリストテレスの方法
6 どうすれば幸福になれるか
第2章 人生の意味
1 意味への問い
2 世界観による意味づけ
3 問いの転換
4 よく生きること
第3章 自他共存の理―道徳とは何か
第4章 善と悪
第5章 行為の原理
1 功利主義
2 カント
3 新しい倫理的視点
第6章 主体性と責任―今世紀の道徳論から
1 今日の問題
2 プラグマティズムと状況倫理
3 サルトルにおける自由と責任
4 ウェーバーと責任倫理
第7章 自由―人間性の問題として
第8章 正義
第9章 愛
1 愛の意味
2 恋愛
3 夫婦の愛
4 親子の愛
5 隣人愛