出版社内容情報
勤王にあらず、佐幕にあらず、儒教を攻撃し,国政を批判し,あたかも「脱亜」のごとく,福沢は「独立自尊」の道を歩いた。その福沢の青年時代の思想を考察する。
目次
第1章 野本白厳の南進論
1 豊前の漢学
2 帆足万里の高弟野本白厳
3 野本白厳『海防論』
4 大艦論の提唱
5 海外発展論の展開
6 白厳の南進論とアジア主義
第2章 白石照山と福沢諭吉
1 福沢の漢学の師白石照山
2 白石照山の学問
3 白石照山の国権思想
4 白石照山と福沢諭吉
第3章 柳田清雄と渡辺国学
1 豊前の国学
2 宇佐の塙検校柳田清雄
3 柳田清雄と増田宋太郎
4 柳田清雄の思想
第4章 増田宋太郎と西南戦争
1 増田宋太郎と中津隊蜂起
2 中津隊蜂起と農民一揆
3 農民一揆の鎮定
4 大分県と西南戦争
5 増田宋太郎と草莽革命
第5章 福沢諭吉のアジア観
1 福沢諭吉の対外危機意識
2 福沢における東洋と西洋
3 福沢思想におけるアジア
4 福沢諭吉と儒教主義
5 福沢諭吉の「脱亜論」
第6章 福沢諭吉の「脱亜論」
1 福沢諭吉の中国認識
2 福沢思想における近代
3 福沢諭吉のと朝鮮問題
4 朝鮮観・中国観の変化と「脱亜論」
5 「脱亜論」と日清戦争
6 「脱亜論」と現代
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