出版社内容情報
ギリシアを中心に小アジア,北アフリカなど古代地中海世界を経巡り,風土と歴史を語り,神話と科学と哲学の交歓の中からギリシア的思惟が浮上してくる様を自在なタッチで描く。
目次
序 哲学は「知の愛」である
1 「愛知」的精神の開拓者としてのギリシア人
2 神話的世界から哲学的世界へ
3 運命からの自由と正義の復権
4 最初の哲学者たち
5 初期自然哲学の成立―デモクリトスの原子論―
6 ソフィストとソクラテス―哲学的方法への問―
7 プラトンのイデア論―超越的観念論の立場―
8 アリステレスの哲学―唯物論と観念論の彼岸―
結論 「真理の学」としての哲学
註
人名索引